今後に影響があるかも?カードローンの申し込み取り消しについて
カードローンはお金に困った時に、一時的でもそれを手助けできるありがたい金融商品です。しかし、利息がつく為、使わずにすむならそれに越したことはありません。
実際に、カードローン申し込み直後にお金を用意することが可能になれば、カードローンは使わずにすませようと考えるものです。
他にも入会特典が欲しいがために申し込みする人がいます。こちらは、少し感心できないのですが、実際に加入して特典を得て、すぐに止めてしまう人も多少なりともいるのは事実です。
しかし、カードローンの申し込み途中での取り消しやすぐの解約はできるのでしょうか。その後、改めて申し込みしたい時には影響がないのでしょうか。
カードローンの申し込み取り消しは可能!だがタイミングで解約が必要
今は、いろいろな業界で会員を増やそうと特典をつけることが多くなっています。また、インターネットが広く普及したことにより、申し込み自体も手軽に行えるようになりました。
しかしその反面、申し込みの取り消しになるキャンセルも手軽にできると考えている人は多くいます。もちろん、きちんとした理由を持っている人もいます。
他の業種ではもっと多いかもしれませんが、カードローンでも同様で、申し込みしたがやはりそれを取り消したいと言う人はいます。それらの理由には、これらがあります。
- 申し込みした後に、お金の必要性がなくなった。
- 申し込みをした後に、他でお金が調達できた。
- 審査が不安な為、あちこちのカードローンに申し込みをした。
- 入会特典が欲しい為、とりあえず申し込みをした。
きちんとした理由もあれば、これはちょっとと言う理由もあります。
カードローンの申し込みの取り消しは可能!しかしタイミングによる?
理由は兎も角、カードローンの場合、申し込みの取り消しが可能かどうか、が申込者当人にとっては重要でしょう。まずはカードローンを契約するまでの大まかな流れを確認します。
①申し込み
↓
②仮審査
↓
③本審査
↓
④カード発行
↓
⑤契約
借り入れ
連絡が遅く、カード発行されてしまった場合は、手続きが完了している為、申し込みの取り消しはできなくなります。
手続きが行われてしまった時は、取り消しではなく解約手続きが必要になります。
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審査回答を無視することでキャンセルできたとは考えない方がいい!
稀にあるのですが、相手からの連絡を無視することで、それを「なかったことにする」と言う人がいます。携帯やスマホで連絡のやり取りが中心となったことで起こることかもしれませんが、カードローンの申し込みに限らず、それは辞めるべきでしょう。
消費者金融にしろ銀行にしろ、カードローンの審査が通って契約の手続きが終わらなければ、何度も連絡が入ることにもなりますし、タイミングによっては契約の記録がついてしまっているかもしれません。その場合、解約の必要がでてくるからです。
きちんとキャンセルの連絡を入れれば、対応はしてくれるはずです。何事も放置はよくありません。
ネットや契約無人機ではキャンセルができないことが多い!電話が一番
申し込み方法としては、WEB申し込み、電話、郵送、窓口、契約無人機等、いろいろな方法があるのがカードローンですが、キャンセルの場合は、どの方法でもOKというわけではありません。
消費者金融や銀行に違いがあるかもしれませんが、基本的にWEBや自動契約機でのキャンセルはできないとなっています。窓口でもキャンセル可能ですが、時間帯が限られていたりします。
一番確実なのは、電話でしょう。
申し込みした事実は消えない!個人信用情報機関に記録は登録される
そもそも個人信用情報機関がわからない人がいるかもしれません。
カードローンやクレジットカードなど金融商品を申し込みすると、金融機関はその申し込みから契約内容、返済状況等の内容を登録しなければいけません。その機関が、個人信用情報機関になります。
3つの機関があり、銀行や消費者金融、信販会社やクレジット会社など、さまざまな企業がそれらのどれかに会員として加盟することになっています。そして3つの機関同士でも、情報交流が行われており、他の信用情報機関に登録されている内容も照会することができます。
個人信用情報機関
- JICC(株式会社日本信用情報機関)
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- 全国銀行個人信用情報センター
申し込みをキャンセルしたからと言って、この記録を消すことはできません。その為、申し込みをしたことの事実は、消えないのです。また、この記録はしばらく残ることになります。
個人信用情報機関での情報記録の期間
申し込みに関する情報 | 申し込み日、または信用情報機関に照会した日より6ヶ月 |
---|---|
契約に関する情報 | 完済日や契約終了後から5年 |
申し込みの取り消しはできたとしても、少なくとも、半年はその記録が残ることになります。
また、申し込みした消費者金融等の会社自体では、半年したら消えるとは限りません。会社によって違いはあるかもしれませんが、まず、ずっと記録が残ると考えておいた方がいいです。
心配だからと複数社への申し込みは申し込みブラックになる可能性大!
審査が心配だからと、とりあえずいくつか申し込みをして、どこか審査に通ったら後はキャンセルすればいいと考える人もいるかもしれません。
しかし、信用情報機関に申し込みの記録が残ることから、それは止めた方がいい方法です。
と言うのは、後にまた申し込みした時に、信用情報機関の記録によりあまりにも一度にあちこちに申し込みがあったことと、結局契約してお金を借りることをしなかった(または、できなかった)ことがわかります。
それらの記録を見て消費者金融や銀行は、あちこちに申し込みをしたがその時の審査には落ちたと判断され、「よほどお金に困っているのではないか。」「何か不審な点があるのではないか。」と審査に慎重になってしまいます。
これを申し込みブラックと呼んでいます。
これは、審査にかなり不利ですし、審査に落ちる可能性が高くなります。
ただし、上記の表でわかるように記録されるのは半年ほどとされています。ですので、半年過ぎれば記録はなくなります。ただ、だからと言ってむやみにあちこちに申し込みするのは、あまりいい印象はないでしょう。
それよりも各金融機関のホームページでは、無料診断を載せているところがあります。これは、現在の収入や他社借入状況を入力するだけで、借り入れが可能かどうかを見るサービスです。もちろん、無料診断でOKだったから必ず審査に通ると言う訳ではありませんが、目安の一つにはなります。
キャンセルと解約は違う!解約はリスクが大きいので要注意!
申し込みの取り消しが契約時まで間に合わなかった時は、一旦契約されたことになります。その為、「やはり取り消したい。」と考えた場合、解約の手続きが必要になります。これは、ただ申し込みを取り消すよりも手間がかかります。
すぐに解約した記録は残る!次カードローン申し込みの印象は悪くなる
解約の手続きが必要になるだけでなく、先にも触れた個人信用情報機関にそこまでの記録が残ります。契約の記録は、上記の表でもわかるように5年は残ります。これは結構長いです。
ただ、それよりも実際お金を借りて延滞したり債務整理をするような、いわゆる「事故情報」と言われるものの方が、後々新たに申し込みをした際の審査に影響します。
ですので、申し込みのキャンセルや解約自体が、審査に大きな影響を与えるほどではないのですが、しかし、全く審査に影響を与えないとも言えません。
多少なりとも印象は悪くなるのは避けられないでしょう。
もちろん、記録は申し込みした金融機関も独自に持つことになります。同じところに再申し込みしても必ず審査に落ちるわけではありませんが、やはり心象はよくないので、できれば新たに申し込みを考えている場合は、別の金融機関の方が多少なりともいいでしょう。
悪質業者が相手の場合はキャンセルが難しくなるので要注意!
一番問題になるのは、相手が闇金と言われるような悪徳業者の場合です。もちろん、本来ならばキャンセルは可能です。しかしこちらの方は、もしかしたら簡単にキャンセルをさせてもらえない可能性があります。
また、場合によっては何かしら理由をつけて違約金を取ろうとするかもしれません。他にも嫌がらせを受けたりすることもあるかもしれません。しかし、違約金は払う必要はないですし、嫌がらせもそのままにしておくことはありません。
このような事態に陥った場合は、貸金業会や警察に連絡をしましょう。
それ以前に(気付かなかった場合もあるかもしれませんが)、闇金にひっかからないように気をつけましょう。
契約されたらもしもの時に利用できるようにするのも一案!
もし、申し込み後の取り消しが間に合わず、契約まで行ってしまった場合ですが、解約の手間を考えて、契約したままいざという時に使うというのも一つの手です。
いつ何時、お金が必要になるかわからない、という心配がある人にはこの方法もありだと思います。
ただし、中にはずっと利用しないと、そのまま利用できなくなるカードローンもあります。その際には、問い合わせする必要があります。
複数社ある場合に全部契約するのは多重債務と言う別の問題もある!
まれに念のために複数社申し込みをしてどちらも審査に通ってしまい、契約することになった、ということがあります。
この場合、今説明した、契約したままいざという時にお金を借りるという方法もありなのですが、複数社そのままの状態は避ける方がいいです。
と言うのは、複数社契約をしていると、多重債務者として扱われてしまうからです。これもまた、後の金融商品の審査に大きな影響を与えます。
信用情報機関に記録されている情報は、特に住宅ローンや自動車ローンなどにも影響を与えます。実際に多重債務でお金のやりくりに困っているわけではなくても複数社の契約は、第三者から見れば同じことになります。
できれば、複数契約になった場合で不要な時は1社に絞り、他は解約しましょう。
カードローンの申し込み取り消しは可能だが考えて申し込もう!
カードローンの申し込みは手軽になった分、いろいろな理由で簡単に申し込みしてしまう人もいるでしょう。一度にたくさん申し込みしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、申し込み自体、そして契約まで行けば、それらの事実は信用情報機関に記録されてしまいます。
もちろん、取り消しや解約は可能です。しかし、後々のことを考えた場合、安易な申し込みや取り消しはなるべく避けた方がいいには違いありません。