7銀行(セブン銀行)のカードローン審査の基準を徹底的に解説!
今は昔と大きく変わり、店舗のない銀行が増えました。その為、イメージの方が先行し、銀行だと気づかないこともあります。
その中の一つに数字の「7」で、またはコンビニのイメージの方が強く、銀行と言われてもピンとこない人も多いでしょう銀行があります。セブン銀行です。
銀行のイメージが少ないセブン銀行も、実はカードローンを扱っています。そのカードローンは他社と違う特徴があり、審査も甘いと言う話があります。が、本当にそうなのでしょうか。
セブン銀行のカードローンについて、説明したいと思います。
店舗がなくてもある!「7」のセブン銀行のカードローンについて
全国に広がる大手コンビニに「7」のマークでぱっと思い浮かべる人は多いでしょう、セブンイレブンがあります。そのセブンイレブンですが、必ずATMがあります。
ATMの側面や前面に書いてある文字に気付いているでしょうか。「セブン銀行」とあります。「え?銀行なの?」と今さらながらに気付く人もいるかもしれません。
セブン銀行の前身は株式会社アイワイバンク銀行でした。2001年に設立され、社名も変わったのですが、現金自動預け払い機(ATM)には当初から力が入っていて、新たなタイプの銀行として今に至ります。
店舗のない銀行が増えたと言いましたが、実際にはセブン銀行の場合、東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県に各1店舗あります。が、全国の広さを考えると、利用するのはまず難しいでしょう。
少額融資の人向け?セブン銀行のカードローンの特徴とは
セブン銀行のカードローンは、他社他行とちょっと違うと言えます。
セブン銀行ローンサービス(カードローン)の概要
利用できる人 | セブン銀行口座を持っている。 (同時口座開設可能) 満20歳以上満70歳未満 一定の審査基準を満たす。 セブン銀行指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる。 外国籍の場合は、永住者である。 (外国籍の方の永住者確認は、友人店舗でのみ実施) |
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限度額 | 10万・30万・50万円のコースから選択 |
資金使途 | 自由 (ただし事業性には使えません。) |
契約期間 | 1年 (規定に基づき自動更新) |
金利 | 15% 変動金利 (金融情勢に応じて随時見直しあり) |
借入方法 | セブン銀行ATM ダイレクトバンキングサービス ※セブン銀行以外のATMでは借り入れ不可能 |
返済方法 | 毎月27日にセブン銀行口座からの自動引き落とし (10万円は5,000円、30・50万円は10,000円が原則) |
遅延損害金 | 不要 |
担保・保証人 | 不要 |
手数料 | 不要 |
ここで「ダイレクトバンキングサービス」にピンとこない人もいるかもしれません。パソコンやスマートフォンなどを通して手続きを行うことです。要は、他社でもよくあるインターネットを使った手続きのことになります。当然、会員登録が必要になります。
特徴としては、限度額がそもそも少額しかありません。その上で増額する場合は、30万円、50万円のみになり、2ヶ月以上経過しないと増額申し込みできません。
遅延損害金が不要とあるのも、セブン銀行ならではの特徴と言えます。通常は、返済が遅れたら遅延損害金が発生するものです。
ただ、全く利息が生じないかと言えばそういうことではなく、元々返済時には残高に対して利息を計算して組み込まれている形での返済なので、それまでの(通常の)利息は当然反映されています。
また、当然ですが返済が遅れたら新たな借り入れはできなくなります。また、随時返済もできないとあるので、口座の残高には注意する必要があります。
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申し込みの流れを見るとわかる?メリットとデメリットのいろいろ
更にセブン銀行に口座がないと、利用開始までに1~2週間時間がかかります。
これは、口座を持っていない場合、口座開設が必要になるからです。キャッシュカードが届いてから借り入れが可能となります。
と言うことは、カードローン専用のカードではなく、キャッシュカードを使っての借り入れという形になります。最初は、時間がかかりますが、カードが1枚で済むので便利です。
申し込みの流れ(口座がある場合)
ネット(ダイレクトバンキングサービス)で申し込み
↓
必要項目の入力と本人確認書類の画像をアップロードする
↓
登録したメールアドレスに審査結果が来る
↓
借入可能
口座を持っていなければ、先に口座開設が必要です。
口座開設が必要な場合
↓
メールアドレスを登録する
↓
届いたメールより申し込み手続き画面に行き、お客様情報を入力する
↓
審査結果がメールで届く
↓
キャッシュカードが届く(本人限定受取郵便)
↓
ダイレクトバンキングサービス利用開始登録
↓
利用可能
カードローンもですが、口座開設も基本的に店舗に行くなどではなく、オンライン口座開設になります。ある意味、家で手続きできるので便利と言えます。
流れを踏まえたうえで、改めてメリットとデメリットを見てみます。
セブン銀行カードローンのメリット
- 口座があれば最短2営業日で借りられる
- 収入証明書の提出が不要
- 在籍確認の電話がない
- ATM利用での借り入れなのでカードローンとわからない
- ATMの手数料がかからない
- WEB完結申し込みができる
セブン銀行カードローンのデメリット
- 金利が高め
- 口座がないとすぐに利用ができない
- 初回は10万円までしか借りられない
- 借り入れ、返済の手続きが基本的にATMになる
便利な点も多いのですが、逆に申し込み方法が他になかったり、ATMもセブン銀行でしかできないのは不便と言える点かもしれません。
また、ここで大きなポイントが、在籍確認の電話がないということでしょうか。
普通は必ずあるものです。これは口座を作る必要があると言う点が、関係していると考えられます。
口座を作る際、キャッシュカードは本人宛に郵送されます。本人限定受取郵便を使っている為、本人確認がそこでできます。
在籍確認の電話に困る人が多い中、これはありがたと言えます。
審査に対する意見はさまざまだが甘いわけではい!落ちることもある
肝心のセブン銀行の審査では、銀行の中では甘いのではないかと言う評判があります。
しかし、必ずしも審査が甘いというわけではありません。
このような時は、審査が通りにくいと言われています。
- 他社借入がある
(4社以上は厳しい) - 過去に金融事故を起こしている
(特にアコムに対して) - 複数社に同時に申し込みしている など
基本的には、審査で見る点はどこの金融機関も同じです。ただ、セブン銀行の場合、融資額が少額な点と、在籍確認がないという点から審査が甘いと思われています。
問題は過去に自己破産や延滞を起こしている時!その記録は当分残る
よく金融事故を起こしていると審査に落ちると言われます。これは、債務整理や自己破産だけでなく延滞も含まれ、当然審査に影響します。
信用情報機関は3つほどあるのですが、どこかに会員登録をしなくてはいけません。もちろん、他の信用情報機関の記録だろうと情報共有できるため、他機関でも記録を確認することができます。この記録は内容にもよりますが、半年から10年も残ります。
セブン銀行の場合は、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」に会員登録しています。
保証会社をしている消費者金融に過去金融事故を起こせばかなり不利!
また、信用情報機関よりも大変なのが、申込先の金融機関で、ほぼ半永久的に記録が残ると考えていいです。
セブン銀行は、アコムが保証会社になっているため、アコムが審査に関わってきます。
保証会社は、カードローンの借入者が返済をしなくなったら、元の借入先である銀行の方へ「代位弁済」と言って、借入者の代わりに銀行に支払いをしなくてはいけません。その為、審査が甘くなることはないのです。
過去にアコムや他でもアコムが保証会社をしていたところで延滞等を起こしていた場合、まず審査に通ることは難しいと考えた方がいいでしょう。
他の他社借入件数の多さや、複数社に同時に申し込みをしている点も当然、審査に影響します。複数社のチェックはタイミングによりますが、これも信用情報機関でわかります。
もし審査に落ちたら新たな申し込み先はよく検討してから申し込む!
今回審査に落ちたとことで、別に新たなに申込先を探したとします。
その申し込み先が、またアコムが保証会社になっていると、他社よりもはるかに落ちやすいという状況になります。
これは、先の審査に落ちる理由の説明でもわかると思います。
もちろんアコム以外だろうと、同じ系列の保証会社を使っている先に続けてカードローンの申し込みを行えば同じことです。
消費者金融ならばその会社そのままなのでわかりやすいですが、銀行の場合、関連する消費者金融に保証会社になってもらっている場合が多いです。そうなると審査にも大きく影響を与えていることに気付きにくくなります。
銀行にカードローンを申し込みする時は、保証会社もチェックをするようにしましょう。
セブン銀行のカードローンは少額融資で申し込みしやすいが審査は同じ
セブン銀行のカードローンは、他社や他行に比べ、融資額が少額で在籍確認もないとなっている分、申し込みしやすいカードローンだと言えます。
ただ、逆を言えば、限度額もさほど上げることはできず、利用方法もネットを使うかコンビニのセブンイレブンに行く必要が出てくるため、住んでいる地域や環境によっては不便に感じるかもしれません。また、急ぐ場合に向いているとは言い難いです。
審査も口コミでは甘いと言う声が多いものの、必ずしもそうとは言えません。特に過去において金融事故を起こしていれば、難しいでしょう。
もちろんメリット、デメリット両方あります。自分がそのカードローンに向いているかどうか、考慮して選んでみてはどうでしょうか。