カードローンの増額と新規申し込みで迷う…それぞれの良い点悪い点
「今よりももっとお金を借りたい…けれどこんな時、増額審査を受けるのが良いのか、それとも新規で別の金融機関に申し込みをするのが良いのか?」
…と悩んだことのある方は多いのではないでしょうか。「増額審査はちょっと厳しそうだし、新規で申し込むにしても複数の会社で借りているから不安」となかなか一歩が踏み出せない場合もありますよね。
そこで今回の記事では、もしもそんな時、現在利用しているカードローンの増額審査を受ける方が良いのか、それとも新規の申し込みをする方が良いのかということについて紹介していきましょう。
増額にはメリットが多い!できれば増額審査を受けてみよう
増額審査を受ける場合のメリットには、以下のようなことが挙げられます。これらの4点について、ちょっと詳しく紹介していきましょう。
- 使い慣れているところなので落ち着いて利用できる
- 申込書類を初めから全部そろえる手間がかからない
- 増額審査に通れば金利が下がる
- 複数のカードローンを利用するのに比べ返済が楽
使い勝手がわかっているので落ち着いて使える
増額審査を受ける場合のメリットには、まず「使い慣れているところなので落ち着いて利用できる」ということが挙げられます。
全く知らない金融機関でも基本的に使い方は同じですが、会員ページの使い方などはやはり金融機関によって多少違いがありますよね。
ですが普段から使っているところなら、だいたいの使い方がわかっているので、限度額を増額してもいつも通り落ち着いて利用できます。
別の言い方をすれば、全然使ったことのない会員ページに慣れるまでには少し時間がかかるかと思いますが、使い慣れているところならそういうことに時間を取られなくて済みますよね。
申込書類をすべてそろえる手間も省ける
新規でカードローンを申し込む場合、当たり前のことですが、まずはその金融機関のサイトにアクセスして、申し込むフォームに名前や住所、勤務先や電話番号といった個人情報を一からすべて入力する必要があります。
また、身分証明書類や場合によっては源泉徴収票などの収入証明書類なども必要です。
必要な書類も身分証明書類など最小限で済む場合もあります。(希望の限度額が大きい場合、収入証明書類が必要な場合もあります。)
増額審査に通れば金利が下がって返済額も減
実は金利は、限度額が上がるほどに下がっていくシステムになっています。
なので、増額審査に通って限度額を上げることができれば、結果的には利息分が減り返済額も節約することができます。
ちなみに限度額が上がるほどに金利が低くなるのは、お金をたくさん借りてもらえば、その利息分だけで金融機関側は十分に利益を得ることができるためです。
また、借入金額が増えた時に、限度額が少ない時と同じ金利だと、利息分が高くなり過ぎてしまうので、金利が低くなるようにしている、という理由もあります。
例えば三菱UFJ銀行の場合は、限度額が10万円以上100万円以下の場合、金利は年13.6%〜年14.6%です。
また限度額が200万円超300万円以下の場合は、年7.6%〜年10.6%となっています。
普通に300万円を借りた時の年利は『3000,000円×年利0.076=228,000』でザックリとですがおよそ23万円になります。
ですが、これが10万円以上100万円以下の金利と変わらない年13.6%〜年14.6%だった場合、14.6%で計算すると…
『3000,000円×年利0.146=438,000』でおよそ年間44万円もの利息を取られてしまう計算になります。
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カードローンの利用先が一カ所だと返済が楽
複数のカードローンを利用する場合、それぞれの金融機関によって返済日が異なるため、ひと月に何度も返済日が存在してしまいます。
ですがカードローンを利用する金融機関が一カ所なら、そこの返済日のみになるので、返済日や返済額を認識しやすく、支払いも気楽にできます。
その他複数のカードローンを利用すると、それぞれの金融機関でそれぞれに利息を取られてしまうというデメリットもあります。
増額審査NGまた新規カードローンを申し込む方が良い場合は?
ここまで、カードローンの増額審査を受ける場合のメリットについて主に紹介してきました。
一方で、「このような場合は増額審査は受けない方が良い」、または「新規のカードローンの方がオススメ」という場合もあります。それらの場合について、これから紹介していきましょう。
- 利用して1年未満のカードローンでは増額審査は申し込み不可
- 最近の半年から1年間の間で返済を何度も延滞したり遅延した
- 増額すると総量規制にひっかかる
- 職業などが変わり年収が減った
利用歴1年未満のカードローンでは増額審査は通らない
これは、利用期間が少ないと、その金融機関との間に信頼関係が築けていないためです。
また、そのカードローンの会社との間に「増額審査に通るような信頼関係」を築くためには、毎月の返済日をちゃんと守り、延滞などもない状態で返済を続けることが大切です。
直近で延滞や遅延などをしてしまった…という場合は、少なくともそこから半年から、できれば1年以上は延滞のない状態をキープして返済を続けた後、増額審査に申し込む方が良いでしょう。
遅延などのない場合は、そのまま順調に借りては返すことを続けていきましょう。または、新規でカードローンに申し込んでみるのも良いでしょう。
返済を何度も延滞したり遅延したら審査落ち確実
何度も返済を延滞した、いつも返済を遅れて行っている…という場合は、ブラックリストに載ってしまっている可能性が高いです。
このような場合は、増額審査を受けても通らないことが多いでしょう。また、これについては新規のカードローンを申し込んでも通らないことがあります。
「限度額を増やしたい!」と考えているなら、まずは借りたものを毎月忘れずにキチンと返す、というところから頑張ってみましょう!
ちなみにブラックリストというリストは実際にあるわけではなく、個人信用情報に「この人は延滞をした」「自己破産をした」というような金融的は事故記録が残っていることを指します。
すでに総量規制に引っかかる場合限度額は増やせない
現在の限度額が、すでに目一杯の限度額である、という場合はもちろん限度額を増やすことはできませんので、この場合も増額審査及び新規のカードローンを申し込んでも通らないことが多いでしょう。
限度額は、総量規制という法律により利用者の年収の1/3までしか借りられないというふうに決まっています。
もしも「限度額は年収のほぼ1/3いっぱいまであるけどまだ足りない…」という場合は、あなたの年収自体を増やす方法を考えてみましょう。
年収さえ上がれば、結果的に限度額も増やすことが可能になります。
年収が大幅に減った場合は増額審査には不利になる
最後に、年収が減った場合についてですが、先ほど総量規制という法律について紹介した通り、利用者の借入限度額はその個人の年収1/3までしか借りられない、と決められています。
そのため、年収自体が減ってしまうと、限度額を今以上に上げることは難しくなってしまいます。
さて、様々な例を紹介してきましたが、以上のような場合は増額審査を受けても審査に落ちてしまう場合がほとんどです。
または新規でカードローンに申し込んでみる方が、借入できる可能性があります。
しかし先ほども紹介した通り、すでに現在の限度額で年収の1/3に達している場合は、増額すること自体が不可能なので、増額審査も新規のカードローンにも通ることができません。
増額審査を受けてダメなら新規で申し込んで延滞しないこと
カードローンの増額をするのが良いのか、それとも新規でカードローンを利用する方が良いのか、ということについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
カードローンの増額審査は、カードローンを普段から借りて、返して、と普通に利用している場合は、審査に通ることはそれほど難しいことではありません。
むしろカードローン会社からすれば、たくさん借りてもらえた方が儲かるのですから、喜んで限度額を増額してくれるでしょう。
ですが、そのカードローン会社との付き合いがまだ浅い場合や、返済の延滞などを繰り返している場合は要注意です。
このような場合は、まずは毎月決まった額を、決まった日にきちんと返すことを徹底して行いましょう。
それを半年から1年以上続けていれば、増額審査を受けて審査に通ることも、まったくの夢ではありません。
それでも「増額審査に通らなかった…でも限度額増やしたい!」という場合は、新規でカードローンに申し込んでみるのも良いでしょう。
ただ、利用中のカードローンも新規で申し込んだカードローンも、返済する際は延滞などのないよう気をつけましょう。