金利の比較だけではダメ!カードローンを選ぶ時に知っておくべきこと
カードローンをどこにするかで参考になる情報がインターネットには多くありますが、一番多く見られるのが、カードローンを比較したりまとめた情報サイトではないでしょうか。
特に何種類かを比較している場合、金利を中心にオススメのカードローンがわかりやすく説明されており、そこから金融機関のサイトへ行くような流れが多いと言えます。
情報や比較サイトは一般的に人気のあるカードローンが中心になっているので、もちろんそれで充分であると言えばそうなのですが、ただ実際には比較サイトのオススメが必ずしも誰にでも向いているとは限りません。
どのような点に気をつけてカードローンを見ていけばいいのでしょうか。
比較するだけでなくまずはカードローンの基本的な知識を身につける
今はネットを中心に様々な情報を得ることができるようになったので、カードローンの申込先を考える時もインターネットを使ってどこがいいのかを調べることが多くなりました。
その際によく見られるのが、カードローンの比較サイトです。
何種類かのカードローンの情報が一度に比べながら見ることができるので重宝しますが、この比較サイトもいくつかあります。ただ、そこに記載されているカードローンは、大よそ似たようなカードローンであることも確かです。
ならばそこに申し込みすればいいのかと言えば確かにそうなのですが、比較されていても実際にははっきりとした違いを含めて何もわからないままに申し込みする人がいます。
銀行や消費者金融などカードローンを扱っている金融機関はたくさん!
まずカードローンは、多くの金融機関で取り扱っていますが、よく銀行カードローン、消費者金融カードローン等と区分けされて考えることが多いです。
銀行カードローン | 三菱UFJ銀行「バンクイック」 みずほ銀行「カードローン」 三井住友銀行「カードローン」 ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」 楽天銀行「スーパーローン」 など |
---|---|
消費者金融カードローン | アコム アイフル プロミス (株)SMBCモビット レイクALSA など |
信販カードローン | オリックス・クレジット「オリックスVIPローンカード」 クレディセゾン「MONEY CARD」 オリエントコーポレーション「CREST」 三菱UFJニコス「ローンカード」 など |
よく銀行カードローンと銀行系カードローンと表記されていて、その違いがわからないと言う人がいます。そして、銀行系カードローンの中に上記の表で言えば消費者金融カードローンが表記されていることもあります。
確かに金融業界の複雑な関係は一般人にはわかりにくく、消費者金融会社の中には銀行のグループ会社になっていたり提携していたりするところもあり、そう言う意味では間違っていないのですが、あくまで企業は消費者金融としてカードローン商品を扱っており、それぞれに特徴があります。
ただ、実際にどこのカードローンを選ぶのがいいのかということでは、個々でのカードローン商品として判断する方がカードローンをしっかりと見極められます。
カードローンの基本情報はたくさんあることだけでも知っておく
カードローンを扱っている金融機関によって特徴が違う点があるのも確かですが、基本的な知識を知らないと、その違いが当たり前なのか、それともやはり大きなポイントとして選択肢に入れておくのがいいのかなどの考え方も変わってくるでしょう。
基本的な部分としては、例えば、消費者金融のカードローンは(申込のタイミングにもよるのですが)即日融資が可能としているところが多く、逆に銀行カードローンは早くても翌営業日になってしまうことがほとんどです。
他にも、銀行の方が審査が厳しく消費者金融の方が審査が甘い、という話もよく耳にすることですが、これに関しては、実際には個々の金融機関によって審査で重視するポイントが違う為、その人の返済能力に対する判断で審査結果が変わってくるので絶対ではありません。
ただ一般的な印象として、審査の厳しい甘いのイメージはあるようです。
返済に関しても、リボルビング払いと言う言葉は知っていてもどういうものかがよくわかっていない人もいます。返済に関することなので、本当は知っておくべき重要な内容です。
実際にお金を借りるとしても、消費者金融や信販会社では年収の1/3までしか借りられないことが法律で決まっていますが、銀行は法律では決まっていません。
ただ今は、銀行カードローンの貸し過ぎが問題となっている為、返済能力を見て限度額が決まるとしても似たような限度額になる傾向があるようです。
細かく言えば知っておいた方がいい基本的な知識はたくさんあるのですが、全てを知っておくのは難しいです。とはいえカードローンを比較するにしても、基本的なことを知っているのと知らないのとでは違うということだけでも頭に入れておくといいのではないでしょうか。
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カードローンの金利の比較は間違いではない!金利も大切なのは当然
実際にカードローンを比較する場合、一番に出てくるのが金利です。これは、比較しない場合でも重点を置いてみる部分ではあります。
ただ、先の基本情報の話ではないのですが、金利の見方を知らないと誤解したままあとで「こんなはずではなかった。」と思うことになります。
金利に違いはあるがそれぞれでも幅がある!どこを見ればいいのか
実際、各カードローンの金利や限度額はこのようになっています。
金融機関(ブランド) ・カードローン名 |
金利 | 限度額 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 「バンクイック」 |
1.8~14.6% | 10万~500万円 |
みずほ銀行 「カードローン」 |
2.0~14.0% | 10万~800万円 |
三井住友銀行 「カードローン」 |
4.0~14.5% | 10万~800万円 |
ジャパンネット銀行 「ネットキャッシング」 |
2.5~18.0% | 1,000万円 |
楽天銀行 「スーパーローン」 |
1.9~14.5% | 800万円 |
アコム | 3.0~18.0% | 800万円 |
アイフル | 3.0~18.0% | 800万円 |
プロミス | 4.5~17.8% | 500万円 |
(株)SMBCモビット | 3.0~18.0% | 800万円 |
レイクALSA | 4.5~18.0% | 500万円 |
オリックス・クレジット 「オリックスVIPローンカード」 |
1.7~16.8% | 30万~800万円 |
クレディセゾン 「MONEY CARD」 |
15.0% | 100万円 |
オリエントコーポレーション 「CREST」 |
4.5~18.0% | 500万円 |
三菱UFJニコス 「ローンカード」 |
6.00~17.60% | 500万円 |
実際に比較してみると、どこも金利には幅があります。
最初は高い金利での借り入れが一般的!比較ならば銀行と消費者金融で
初めての人の場合、金利がどう決まるのかはわからないでしょうが、まず最初から数字の低い方の金利で借りることはできません。
100万円を超えるような限度額にならない限り、上限金利になる数字の大きい方だと思った方がいいです。
その為、比較するならば、まず銀行カードローンと消費者金融や信販会社との比較になるでしょう。
限度額に関しても、(収入や理由によっては可能性はありますが)よほどいきなり100万円を超えるような額を借りられることは稀です。
一般的には30万円~多くても50万円までがよくある融資額になります。ですので、広告にある限度額が多額だからという判断で申込先を考えることはあまりしなくてもいいと思います。
金利が低くても意味がない場合もある!長期に渡る返済には要注意
そして、比較サイトで金利が低いところを見つけても意味がなくなることがあります。と言うのは、カードローンの返済は毎月行われます。利息は、その都度計算されます。
返済回数で利息がどれだけかわるか、とある消費者金融の返済シミレーションで比べてみます。
融資額10万円・金利18%の場合
10回 | 20回 | |
---|---|---|
1回(毎月)の返済額 | 10,843円 | 5,824円 |
利息の総額 | 8,429円 | 16,480円 |
返済総額 | 108,429円 | 116,480円 |
わかりやすいように単純に10回と20回で比べてみたのですが、利息が大きく違うことがわかります。これが、金額が増え、返済回数ももっと多ければ、かなりの差がでてくることになります。
もちろん同じ融資額、同じ返済回数ならば金利の低い方がいいのですが、もし返済回数が多くなるようでしたら、金利の低さはあまり意味がなくなってしまいます。
そんな時は、なるべく返済回数を少なくするよう毎月の負担額を見直す方がいいです。それが無理ならば、途中で一括返済を行ったり、一度に全額は無理でも随時返済でまとまった金額を返済することをオススメします。
金利以外に重要なのは人によって違う?比較よりも見るべきポイントは
確かに金利も大切です。が、それ以外にも申込先を選ぶのに大切なポイントはいくつかあります。
- 審査や融資までのスピード
- 対応が柔軟かどうか
- 返済の見込みに無理がないか
- 正規の業者かどうか
- 独自のサービスについて など
審査の厳しさもよくカードローンを選ぶポイントとして出てきますが、実際には審査基準は公にはわからず、上記でも触れたように個人個人で結果が変わります。
ですので、一概に審査の厳しさや甘さで比較するのは難しいと言えます。
審査の対応のスピードや柔軟さは申込時には大切なポイントになる!
審査に関しては、厳しさというよりも対応が早いかどうか、柔軟かどうかが大きな比較ポイントになります。
一例としてあげると、審査では基本的に在籍確認と言って勤め先に電話がかかってくることがあります。これは、返済できるかどうかという点で、申し込みの際に申告したとおり会社に勤めているかどうか(=返済できるだけの収入があるかどうか)をチェックされることで、避けられない内容です。
ですが、昨今、会社の方が個人からの電話に対応しないなど、世間の事情も変わってきています。
ただ、「在籍確認を受けたくない。」というのはできないのですが、事情によって難しい場合は、書類提出の形など、他の方法で在籍確認を取るなどの柔軟な対応がしてもらえる金融機関もあります。このような点が、申込者にとっては大切なポイントと言えます。
さりげなく細かい内容も意外に重要な比較ポイントや注意点になる!
他にもそれぞれの金融機関によっては、例えば借入れや返済時にATMを利用すると利用手数料がかかるところと手数料が無料としているところなどの違いもあります。
また、誰もが名前を知っている大手金融機関ならば問題はないでしょうが、稀に似たような名前の闇金も存在し、間違えてしまう人もいます。
また、大手では審査が難しいと思われる時は、中小消費者金融で借りることも検討する必要があるのですが、この場合、ある程度の知識がないと闇金との違いに気付かないこともあります。
今は増えた契約後一定期間は無利息サービス!消費者金融に多い
人によっては使うと得をするようなサービスを行っているカードローンもあります。
今は消費者金融で行うことが増えてきた、無利息期間サービスです。
消費者金融名 (ブランド名) |
サービスの概要 |
---|---|
アコム | 契約日翌日から30日間金利0円 |
アイフル | 契約日翌日から30日間無利息 |
プロミス | 初回利用翌日から30日間無利息 |
レイクALSA | 初回契約日翌日から180日間借入額のうち5万円まで利息0円 初回契約日翌日から60日間利息0円 ※どちらかを選択 |
ノーローン | 最初の1週間は無利息、また、全額返済した翌月以降も1週間無利息が可能 |
※初めての方対象やWEB明細の登録など、それぞれで条件等があります。
他にも無利息サービスをおこなっている金融機関がまだまだあります。もし、すぐに返済できる目処が立っている場合は、利用しない手はありません。これらもまた、カードローンを選択する際の参考になるはずです。
他にも信販会社の場合は、クレジットカード同様の会員サービスが受けられるなどの特典が付いているなど、会社独自の特徴を持っていたりします。
自分にとってどのカードローンがいいのかは総合的に判断する!
カードローンはどこがいいのか、比較することは大切です。特に金利を中心に比べるのは大切なのですが、それだけで決めるわけにはいかないのも確かです。
金利が低くても意味がなくなってしまう場合は説明したとおりです。
金利以外の面でも、例えば審査が通る通らないを心配する人は、なるべく審査対応が柔軟と言われるところがいいかもしれません。カードローンを考える人の大半は家族や知人に知られたくないと考えるものですが、この点について配慮に差があるところもあります。すぐに返せそうな人は無利息サービスは魅力でしょう。
人によって、条件や状況が違う為、どこのカードローンがいいかは一概に言えません。比較するのもいいですが、比較の仕方に注意し、自分にあったカードローンを見つけたいものです。