カードローンの単利とは?金利に関係する単利と複利の意味
あなたは、カードローンの金利が「単利であるか?複利であるか?」ということを気にしたことがあるでしょうか?
利息はカードローンの会社側が計算しているので、「そんな単語自体初めて聞いた!」という方も、中にはおられるかもしれませんね。
カードローンを利用する時、どちらがお得に利用できるか?といえば、やはり複利よりも単利の方です。
そこで今回の記事では、単利と複利について紹介していきます。また、単利でカードローンを利用するにはどうしたら良いか?ということについても取りあげてみましょう。
そもそも単利とか複利とかっていったい何のこと?
それでは早速、単利と複利について紹介していきましょう。そもそも、単利と複利とはいったい何のことなのでしょうか。
ざっくり説明すると、二つとも利息のことですが、利子がかかってくる部分に違いがあります。
その通りで、一般的に消費者金融や銀行で借入する時の利息は、こちらの単利で計算されています。
わかりやすいように、数字に直してみましょう。まずは単利ですが、…例えば年率18.0%で10万円を借りたとして、単利の場合は1年で以下のような利息になります。
一方で複利は、元金に1ヶ月分の利息を足したものにさらに利息が上乗せされます…まずは1ヶ月分の利息を計算してみましょう。
100,000円×0.18÷365日×30=約1479円で、1ヶ月分の利息は約1479円ということがわかりました。
以上のように利息が複利で計算されてしまうと、元金に1ヶ月分の利息が上乗せされたもの対して、さらに利息がつくため、単利で計算されたものよりも返済額は高くなってしまいます。
先ほども紹介しましたが、一般的にカードローンの利息は単利と複利、どちらで計算されているのか?というと、答えは単利です。
ですが、条件次第では単利ではなく複利で計算されてしまうこともあります。その条件とは何なのでしょうか。
これから、利息が複利計算になってしまう原因とは何なのか?ということについて紹介します。
カードローンは基本的には単利だが条件次第で複利に?
さて、カードローンを利用するなら、できるだけ単利で利用したいですよね。ですが私達がカードローンを利用する時、ちょっと間違えると複利になってしまうケースがあります。
これから紹介することに注意して、カードローンを利用する時は単利から複利にならないよう気をつけましょう。
要注意!カードローンが複利になってしまう原因とは?
カードローンが複利になってしまう原因には、主に以下のようなことが挙げられます。
- 返済を延滞してしまった場合
- 毎月の支払い最低額を支払っていない場合
毎月ちゃんと返済を行っている場合は、返済によって「その月の利息分プラス元金の一部」も支払われるため、利息の分はリセットされ返済額が膨れ上がるということはありません。
むしろそのように支払っていれば、少しずつでも借入残高は減っていき、最終的には0円になるはずです。
しかしながら、支払い最低額をも支払っていない場合、元金プラス毎月の利息分がどんどん溜まっていきます。
また、利息は現在の借入残高に対して付いてくるため、先月の利息分にさらに利息が上乗せされていく状態になります。
そうするとつまり、単利から複利の状態となり、見る見るうちに返済額が膨らんでいきます。
これは延滞をした場合も同じことで、延滞をすればするほど、利息に利息が延々と上乗せされていく状態になります。
その他、延滞をした時に注意したいことは、利息に利息が付く複利になるのに加えて、延滞をしていることで発生する「損害遅延金」も支払う必要が出てきてしまうことです。
カードローンを利用する時は、延滞だけはしないように毎月返済を行いましょう。また最低支払額以上の金額を支払うことも忘れないようにしましょう。
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複利にならずに返済をなるべく早く終わらせる方法はある?
複利にならないこと、それはやはり毎月決まった日に最低支払額以上の金額をきちんと支払うことです。
また、決まった日の支払い以外に臨時での返済を行うと、さらに早く返済を終えることができるのでおすすめですよ。
というのも、毎月の支払いはその月の利息と元金の一部の返済にあてられるようになっていますが…
臨時で返済したお金というものは、元金だけの返済にあてられるということをご存知でしょうか?
どのような感じで返済額が変わってくるのか、ちょっと例えを挙げて計算してみましょう。
年率18.0%で100,000円を借りているとします。先ほど計算した通り、1ヶ月後には利息が付いて借入残高は、100,000円×0.18÷365日×30=約1479円で、101,479円になっています。
ここに最低支払額が3,000円だとすると、101,479円−3,000円=98,479円になり、また一ヶ月後にはこの98,479円に一ヶ月分の利息が付くことになります。
ですが臨時で返済を行う場合、すでに利息分が支払い終わって元金のみとなっている借入残高から、お金がマイナスされます。
例えば「98,479円って端数で気持ち悪いから、8,479円払っちゃお」となると、借入残高は90,000円になりますよね。
98,479円に対して年率18.0%の利息が付くのと、90,000円に対して年率18.0%の利息が付くのでは、返済額がだいぶ変わってくるのがわかると思います。
もしも、お金に余裕のある月は臨時の返済を行い、早めに元金を減らしてお得にカードローンを利用しましょう。
カードローンを利用する時は単利で利用できるよう延滞なしで
カードローンの単利と複利について紹介してきましたが、いかがでしたか?カードローンをお得に単利で利用するためにも、毎月きちんと返済することが大切です。
また「返済するのを忘れがち…」という方は、返済日お知らせメールなどのサービスに登録しておけば、返済忘れをある程度防ぐことができます。
その他口座振替で返済を行っている場合、「口座にお金を用意しておくのを忘れてた」という方もおられるかと思います。
それでも返済を忘れてしまった時は、返済日から間が空かないよう、なるべく早く忘れた分の返済を行ってください。
延滞金は時間が経てば経つほど膨らんでしまいますので、注意して、上手にカードローンを単利で利用し続けましょう。