個人事業主がカードローンで即日融資を受けることは可能?
個人事業主の方がカードローン申し込んで、即日利用するのは難しい…と聞いたことのある方もおられるのではないでしょうか。
また、個人事業主がカードローンを利用するには、事業資金として使えた方が何かと便利ですが、事業資金として使えるカードローンを即日利用すること自体は可能なのでしょうか。
そこで今回の記事では、自営業などで毎日頑張っている個人事業主の方が、カードローンを申し込んで即日借入を行うのは可能なのか?ということについて紹介していきましょう。
「今すぐお金が必要!」と悩んでいる個人事業主の方は、ぜひちょっと見てみてくださいね。
個人事業主がカードローンを即日利用するのは難しい?
個人事業主というと、個人で事業を展開しているということですから、だいたいの方が自営業のような形で働いている状態かと思います。
そのような方がお金を借りる場合、やはり事業資金としてカードローンを利用したいという場合がほとんどでしょう。
事業資金としてお金を借りるなら、事業資金用の「ビジネスローン」や「事業ローン」などを申し込まなくてはなりません。
しかしビジネスローンは手続きに必要な書類も多く、また借入までには1ヶ月くらいかかることもよくあります。
これは、「ビジネスローン」となると借入できる限度額も最大で1億円という大きな金額の場合もあるので、審査がより慎重に行われるためです。
その他、必要な書類の中に直近2期分の決算書などが必要なこともあるので、起業して1年未満のような「起業して間もない個人事業主」の場合は、申し込みさえ難しいこともあります。
ビジネスローンに必要な書類について、以下に紹介しておきましょう。
本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、健康保険証など |
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収入証明書類 | 源泉徴収票、確定申告書、所得証明書、課税証明書など |
事業関連書類 | 資金計画書、事業疎明書類、青色申告決算書、収支内訳書、事業状況の確認書面、事業計画書 |
この中で「事業関連書類」にはわかりにくい名前の書類が多いため、簡単に紹介しておきましょう。
資金計画書 | ビジネスローンをどのように使うか記したもの |
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事業疎明書類 | 実際に事業をしていることを証明する書類 |
青色申告決算書 | 青色申告を行う方が確定申告で提出する決算書 |
収支内訳書 | 事業の収入や支出について記してあるもの |
事業状況の確認書面 | 主に今の事業状況について記したもの |
事業計画書 | 今の事業状態とこれからの展開について記したもの |
また、ビジネスローンの商品を扱っている金融機関には、以下のような金融機関が挙げられます。
- 銀行
- 消費者金融
- 信用金庫
- 信販会社
ここに、総量規制の対象となる消費者金融が入っていることに驚いた、という方もおられるでしょうか?
総量規制とは、貸金業法で決められている法律で「個人がお金を借りる場合は年収の1/3までしか借りてはいけない」という法律のことです。
実はビジネスローンは総量規制の対象外となるため、ビジネスローンとしてなら年収の1/3以上の額でも借りることができます。
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どうしても即日欲しいなら消費者金融のビジネスローン!
ビジネスローンを取り扱っているのは、銀行だけではなく、消費者金融もビジネスローンを取り扱っています。
ビジネスローンとして有力な商品を取りあげると、以下のようなものが挙げられます。
ビジネクスト(アイフル系列ローン会社)
融資限度額 | 1万円〜1,000万円(新規取引時500万円) |
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実質年率 | 8.0%〜15.0%(限度額100万円以上) 13.0%〜18.0%(限度額100万円未満) |
担保 保証人 | 原則不要 |
返済方式 | 元金定率リボルビング返済 |
必要書類 | 本人確認書類 確定申告書 事業内容確認書 |
審査時間 | 即日対応なし |
借入まで | 即日対応なし |
ビジネスパートナー(リース事業・貸金事業中心のファイナンス会社)
融資限度額 | 50万円〜500万円 |
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実質年率 | 9.98%〜18.0% |
担保 保証人 | 原則不要 |
返済方式 | 借入時残高スライド元金定額リボルビング返済 |
必要書類 | 本人確認書類 確定申告書 事業内容確認書 印鑑証明書 |
審査時間 | 最短即日 |
借入まで | 最短翌日 |
プロミス「自営者カードローン」
融資限度額 | 300万円まで |
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実質年率 | 6.3%〜17.8% |
担保 保証人 | 原則不要 |
返済方式 | 残高スライド元利定額返済方式 |
必要書類 | 本人確認書類 確定申告書 事業内容確認書 |
審査時間 | 即日対応なし |
借入まで | 即日対応なし |
アコム「ビジネスサポートローン」
融資限度額 | 1万円〜300万円 |
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実質年率 | 12.0%〜18.0% |
担保 保証人 | 原則不要 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
必要書類 | 本人確認書類 確定申告書 |
審査時間 | 最短即日 |
借入まで | 最短即日 |
アイフル「ビジネスアイフル」
融資限度額 | 1万円〜500万円 |
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実質年率 | 3.0%〜18.0% |
担保 保証人 | 原則不要 |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/元利定額返済方式/元金一括返済方式 |
必要書類 | 本人確認書類 確定申告書 事業内容確認書 |
審査時間 | 最短即日 |
借入まで | 最短即日 |
なお、必要書類の中の本人確認書類として提出するものに記載されている住所と現住所が異なる場合、半年以内の公共料金の領収書などが必要となるため、記載の住所と現住所が異なる場合は注意が必要です。
さて、一般的にビジネスローンを利用する場合、仮審査は最短即日で結果が出ることは可能ですが、借入するとなると1ヶ月以上の時間が必要な場合もあります。
即日、とまではいかなくても翌日や翌営業日には借入ができることもありますので、もしもなるべく早く事業資金が借りたい!という場合はプロミスやアイフルなどの消費者金融のビジネスローンを利用するのも良いでしょう。
なお、ビジネスローンを申し込んだ場合は、自分の会社に在籍確認のための電話が必ずかかってきます。金融機関からの電話を逃すことなく、必ずとるようにしましょう。
個人事業主でも事業資金以外ならカードローン利用即日可能
ですが「事業資金としては使わない」と言いつついつの間にか事業資金として使っていたら困りますよね。
どこまでが事業資金なのでしょうか?ここで一応「事業資金にはどんなものが含まれるのか?」ということについて紹介しておきましょう。
- 店舗が必要な場合は店舗の取得費用
- その店舗の内外装工事費
- 店舗の備品の調達費用
- 従業員が必要な場合募集費用
- 広告宣伝費用
- 原材料の仕入れ費用など
もしも事業資金用ではないカードローンを利用して借入をした場合、以上のようなことには使わないよう注意してください。
普通のカードローンを事業資金に使ったらどうなる?
借入をした方の中には「バレなければ事業資金に使ったってなんてことないだろう」という考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、もしも事業資金用ではないカードローンを事業資金として使ったことがバレた場合、その時点で借入している金額を全額返済しなくてはならなくなります。
また、この「利用規約を守らなかった」という情報は信用情報に事故記録として残されるため、5年間から最長で10年間は借入や申し込みができなくなる、という危険があります。
その他、普通のカードローンを事業資金として利用した場合、年度末の経費申告の際に申告した経費が、すべて認められずに課税対象となってしまうこともあります。
もしも「事業資金に使ったってバレなければいいや」という考えを持っている方はすぐにその考えを捨てましょう。
借入額の大きくなるビジネスローンの利用は計画的に!
個人事業主がカードローンを利用して即日借入をすることは可能なのか?ということについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
もしも「急ぎでビジネスローンを利用したい!」という場合は、消費者金融のビジネスローンを利用しましょう。
…ビジネスローンは申し込みの際に必要な書類が多く、即日借入することも困難なため、借入できるようになるまでは手間がかかりたいへんです。
ですが、借入ができる状態になればとても心強い味方となりますので、時間はかかりますが心と時間に余裕を持って利用しましょう。
また、総量規制の対象にもならないので収入がそれほど多くない個人事業主の方でも、安心して申し込みをすることができます。
しかしながら、事業資金として使うお金は借入額も多く、また返済期間も長くなりがちです。
ビジネスローンの実質年率は低めに設定されていることも多いですが、借りた金額が大きいほど、また返済期間が長引くほど、利息も膨らんでいきます。
ビジネスローンを利用する場合は、普通のカードローンを利用する時以上に、返済計画をよく練ってから利用するようにしましょう。