カードローンの多重申し込みは危険!多重債務のブラック化の回避方法
今月は、いろいろ物入りで給料だけでは足りない!そんなときはカードローンで足りない分を一時的に補うこともできますが、申し込みには少しコツがいります。
審査に落ちるのが不安、なるべく多く貸してくれるところから借りたいなどの理由で一度に何社もの業社に申し込むと、逆に1社も通らない、ということがあります。しかも、一度このような状況に陥ると、申し込みブラックという状態になり、しばらくはどこからも借りることはできません。
ここでは、借入を申し込むときの注意点を解説していきます。本当に借りたいときに、どこからも借りられない!という状況を防ぐためにも、ぜひ最後までお付き合いください。
初めての借入でも多重申し込みを金融機関が警戒する理由とは?
どうしてもお金が必要なのに、断られるのは非常に困ります。だからといって、1回目からいきなり4社、5社と複数申し込むのは厳禁です。
業社によって基準の違いはありますが、一度に複数申し込むと、ほぼ間違いなく全社から断られてしまいます。
金融業者が一番警戒しているのは、踏み倒しです。借り手が自己破産などで返済義務を免除されたら、収入の要である金利が取れないばかりか元金も返ってこないことになり、大きな損害となります。
一度に何社も申し込む人は、お金に困っている可能性が高く返済能力が低い傾向があるので、どうしても敬遠されてしまいます。
借りる側としては、会社によって借入額がどれくらい違うのかを見たいというだけなのかも知れませんが、業社側は返済不履行になりそうな可能性は早いうちに摘み取ってしまうのです。
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要注意!カードローンは申し込むだけで信用情報に記載される
一度に何社も借り入れしていることが、なぜすぐにわかってしまうのか?と不思議に思うかもしれません。金融業者が借り手の審査をするときに重要視するのが信用情報です。
信用情報は各種ローンの返済履歴やキャッシュカードの利用状況など、借り入れに関する情報がすべて記載されています。
日本には3つの信用情報機関があり、それぞれの管轄をもっています。
日本信用情報機構(JICC) | CIC | 全国銀行個人情報センター(JBA) |
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加盟会員の65%が消費者金融。クレジットカード会社、信販会社も加入。 | 主にクレジットカード、信販会社が加入。百貨店系クレジットカードも加入している。 | 銀行や銀行系クレジットカードが加入している信用情報機関。 |
延滞や任意整理の履歴だけでなく、カードローンの申し込み状況も、しっかりと残ることになります。早いときには、その日のうちに載ってしまうこともあるのです。そして、信用情報機関はこれらの情報を共有しています。
つまり、消費者金融で借りても、銀行で借りても申し込み状況は筒抜けということになります。
返済期限は守れているか?自分の信用情報を確認してみよう
初めての借り入れで、複数の申し込みをしているわけでもないのに、断られた!という場合は、自分の履歴を確認してみましょう。信用情報の確認の申し込みは、インターネット、郵送、窓口での申し込みが可能です。
ここで、クレジットカードでの支払いが滞っているなど審査に不利な情報が残っていたら、それが原因で断られた可能性があります。
信用情報でもこれといった原因が見当たらなかったら、借り入れ希望額が総量規制を超えていないかも確認してみましょう。
銀行のカードローンは総量規制外でしたが、最近は多重債務者が増加していることを受けて、銀行も総量規制に準じた自主規制を設けるところが多くなりました。自分の収入と借り入れ希望額をもう一度チェックして、総量規制範囲内に収まっているか確認しましょう。
1回で何社まで申し込み可能?断られた場合の対処方
借り入れ申し込みは、多くてもせいぜい2社にとどめておいたほうがよさそうです。業社によって基準は違いますが、4社以上は審査にほとんど通ることができません。
申し込み状況が信用情報に載る期間は、JICCとCICが6カ月、JBAが1年間といわれています。この間に再び申し込もうとしても、ほとんどの金融機関で断られてしまう可能性があります。どうしても必要なときに借りられない、という状況に陥らないためにも、申し込みをする業社は慎重に選んで、1社づつ申し込むようにしましょう。
それでも断られたら、信用情報から記録が消えるのを待つのが得策です。
申し込みブラックOK!といううたい文句を掲げている業社は要注意です。法外な金利を取る違法業社の可能性があります。違法業社に手を出すと法外な金利を取られる上に、なかなか抜け出すことができません。絶対に関わらないようにしましょう。