カードローン など複数の借り入れがある方は、おまとめローンを!
複数の消費者金融やクレジットカードのキャシングを利用しすぎて借金がかさみ、多重債務になってしまった時、どうしたら良いのでしょう?
自己破産などの債務整理という選択肢もあります。しかし、信用情報に事故情報が載るーつまりブラックリスト入りするということです。
ブラックリスト入りしてしまうと程度、信用機関によって違いはありますが,最長5年から10年の間は金融機関から借り入れはできない状態になってしまいます。
これはリスクが大きすぎます。他に方法はないのでしょうか。ブラックリスト入りしないで、多重債務を解決する方法はおまとめローンです。
今回はおまとめローンについて勉強したいと思います。
おまとめローンってどういうもの
おまとめローンとは複数の会社で借り入れしてしているものを、一本化しまとめてしまうことです。
A社で20万円、B社で30万円借り入れをしているとします。それを新たに50万円借り入れをし、その50万円でA,B社の借り入れを返済してしまいます。
そして新たな借金の返済を1社にしてしまうことです。借り換え、借金の一本化とも呼ばれています。
おまとめローンの種類
一言でおまとめローンといってますが、銀行カードーローン、銀行のおまとめ専用ローン、消費者金融のおまとめローンの3つに分けられます。
それどれの特徴を挙げると
銀行カードローン:
低金利で融資額の大きい銀行カードローンはおまとめローンといえば、銀行カードローンのことをさすぐらい人気でした。
銀行カードローンは消費者金融や、クレジットカードのキャッシングの借り入れなどと比較すると金利が低いため、利息をかなり低く抑えることができました。
平均的な金利は4.5~14.5%くらいになっているようです。
これは借り手の問題もあるのですが、銀行カードローンは返済用の融資金が本人のところに入るので、他社の借り入れのおまとめ目的で借りたお金を、使ってしまう事例も多いようです。気をつけないといけませんね。
この銀行カードローンも金融庁から過剰融資に対しての審査が厳しくなってから状況は一変しました。
現在は銀行カードローンをおまとめとして利用することは非常に難しくなってしまいました。
銀行のおまとめ専用ローン:
おまとめ専用ローンを行なっているのは、比較的新しい銀行や地方銀行、ネットバンクなどが多いようです。
知名度の高い銀行や都市銀行などと比較すると審査が難しくないかもしれません。
金利も銀行カードローンより高めの設定になっています。
消費者金融のおまとめローン:
銀行の個人向け融資の審査が厳しくなったことで、消費者金融のおまとめローンにも日の目が差してきたようです。
消費者金融のおまとめローンの特徴は、利用目的が返済だけになっているところです。
借り手の代わりに他社の借り入れを消費者金融が代理返済してくれます。そして借り手は返済に専念するというものです。
本来消費者金融の貸し出しできる金額は年収の3分の1までとなっています。(総量規制と呼ばれるもの)しかし「顧客が一方的に有利になる借り換え」は対象外となり、おまとめローンができるのです。
この方法であれば、銀行カードローンのように融資の目的が自由でないため、借金が増えてしまうことがなくなる点がいいかもしれません。
金利は銀行の金利に比べると高くなってしまうのが、デメリットになります。
しかし、複数の借り入れをそのまま放置しておくよりはいいということで、消費者金融のおまとめローンはオススメです。審査も銀行に比べると厳しくないといえるでしょう。
種類 | 審査通過率 | 審査対象債務 | 最大限度額 | 金利 | 返済期間 |
---|---|---|---|---|---|
銀行カードローン | × | 全て | 平均800万円 | 平均4.5~14.5% | 約20年(100万円借入時平均) |
アイフル おまとめMAX | ○ | 全て | 500万円 | 15.0~17.5% | 最大10年 |
アコム | ○ | クレカショッピング銀行除く | 300万円 | 7.7~18.0% | 最大13年7ヶ月 |
プロミス | ○ | クレカショッピング銀行除く | 300万円 | 6.3~17,8% | 最大10年 |
おまとめローンのメリット
次におまとめローンのメリットのお話をさしていただきます。
- 一つにまとめることで、大きな金額を借り入れすることになるので、適用される金利が下がる。
- 借り入れをまとめることで、毎月の返済額を減らすことができる。
- 返済日が一括になる
- 総量規制以上の借り入れが可能
適用される金利が下がれば、返済利息も下がります。そうなると返済総額も減ることになります。
消費者金融のおまとめ専用ローンを利用すると、おまとめ後の返済額の方が少なくなります。毎月の返済額に負担を感じている方には朗報です。
複数の借り入れ先の返済日がバラバラで面倒だったのが、一つにまとまることで返済日も1日になって楽になります。
前述しましたが、消費者金融から借り入れをするときは他社の借り入れ額を含めた借り入れ総額が年収の3分の1を超えてはいけない法律があります。
しかしおまとめローンは対象外になります。消費者金融でも年収の3分の1以上借り入れできます。
以上がおまとめローンのメリットになります。
【関連記事】
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おまとめローンのデメリット
次がデメリットのお話です。
- おまとめローンは借り直し、繰り返し利用ができない
- 支払い総額が多くなる場合もある
- おまとめローンの利用で金利が上がってしまう場合もある
- 返済できなかった時のリスク
最初の借り直し、繰り返し利用ができないというのは、銀行の通常のカードローンでおまとめローンをした場合は除きます。
銀行のおまとめローン専用や消費者金融でおまとめローンを組んだ際は一度融資を受けたら、基本は返済専用になります。
これをデメリットと捉えるか、新たな借り入れをしなくても済むと捉えるかですが、枠内で自由に借入や返済を繰り返してきた方にとってはデメリットになるようです。
支払い総額が増えてしまう場合もあることもあります。この辺は事前にシュミレーションなどを利用して総額が増えないように気をつけましょう。
仮に、おまとめローンで金利が下がっていた場合でも、返済金額を下げて支払い回数を多くすることで、支払い期間が延び結局支払い総額が増えてしまうケースもあるということです。
おまとめローンの利用で金利が上がってしまうケースは少ないですが、借り入れする会社によっては金利が上がる説明をさらっと流してしまう場合もあるので、おまとめローンに限りませんがよく調べることが必要になってきます。
おまとめローンを返済できない場合はもう借り入れすることが難しい状況です。債務整理も頭に入れないといけなくなってきます。
債務整理のデメリットは大きいです。そうならないためにも慎重に検討しておまとめローンを申し込みましょう。
おまとめローンを選ぶ時のポイント
おまとめローンを選ぶ際のポイントをまとめてみました。
- 利用する金融商品の金利、返済額、利息を理解しておく
- 金融会社のシュミレーションを利用して、どこがお得なのかを考える
- おまとめローンで毎月の返済額を元の契約よりも下げすぎないこと
以上のことなどを参考にしながら、おまとめローンを選択して返済額を決定してください。各金融会社の返済趣味レーションをうまく利用するのがポイントになってきます。
今は、銀行系は審査が厳しくなっていますから、多少金利が高くなってしまいますが、消費者金融系で手を打つことになるかもしれませんが、やってみる価値はあります。