勤務先への電話は審査OKのシグナル!カードローンの在籍確認とは
「カードローンを契約すると、勤務先に電話がかかってくるんでしょ?」「借金をすることが同僚にバレない?」「そもそもどうして勤務先に電話をかける必要があるの?」と疑問を持たれている方はいませんか?
「即日審査OK」や「審査最短30分」など、あっと言う間に審査が終わる金融機関も増えてきました。それでも勤務先への電話は行われるのでしょうか?
基本的に勤務先への電話は行われます。しかしそれは同時に、あなたが申し込むカードローンの会社がキチンとした金融機関であることの証であり、またアナタが審査を通過するシグナルでもあるのです。勤務先への連絡がなぜ行われるか、どのように行われるかを正しく理解し、過度な不安を払拭しましょう!
カードローンの審査はどのように行われるの?
そもそも、なぜ勤務先への電話連絡が行われるのでしょうか?
それは、「審査が必要」だからです。消費者金融や銀行、つまりは金融機関が、アナタの人柄だけを信じてお金を貸す、ということはまずありません。必ず「審査」が行われます。
審査とは、お金の借り手が、借りたお金をきちんと返すことができるか評価することです。借りたお金をきちんと返すことができる力、金融機関ではそれを「信用力」と呼びます。
では、審査はどのように進められるのでしょうか?カードローンは大きく消費者金融系と銀行系に分けることができますが、申込を行ってからお金を借りるまでの流れは一般的に次のようになっています。
- カードローンの申込
- 審査
- 申込書の不備確認
- 申込内容の確認
- 反社会勢力チェック
- ブラックチェック
- (保証会社の審査・・・銀行系カードローンの場合)
- 信用力の評価
- 在籍確認
- 契約
- 借入
もちろん、金融機関により細かな違いはありますが、概ねこのような流れで申込から借入までの手続きが進みます。
まず、申込書に不備がないか確認がなされます。必ず記入すべき項目で未記載のものがないか、身分証明書と記載内容に違いがないかなどの確認です。
近年では、犯罪収益移転防止法という法律に基づき、マネーロンダリングなど金融犯罪の可能性はないか、反社会勢力との取引に当たらないかなどの確認も行われます。
続けて、おそらく皆さんも耳にしたことがある「ブラック」チェックが行われます。借入の申込や実際の借入残高に関する情報は、日本にいくつかある個人信用情報機関というところに一定期間蓄積されています(興味のある方はCICやJICCというキーワードで検索してみましょう)。金融機関はこれら個人信用情報機関に照会することで、借入申込者の申込回数や借入残高などを確認することができます。あまりに申込回数が多かったり、借入残高が申告された年収と比べ多かったりすると、そこで審査NGとなる可能性があります。
そしていよいよ、申込情報に基づいた信用力の評価が行われます。一般的に、消費者金融系では自社で審査を実施しますが、銀行では保証会社(時として保証会社は系列の消費者金融であることも)に依頼します。このワンクッションを挟むか否かにより、消費者金融と銀行とで審査スピードに差が出ることもあります。
信用力の評価は、金融機関が長年蓄積したデータから作り出した「数式」に基づいて行われます。特に有名な金融機関では、それぞれが使用する数式に申込情報を入力して、お金を返せそうか否かの判断をしています。数式ですから、コンピューターで計算ができます。ちなみに、申込書の確認や反社会勢力のチェック、ブラックチェックなども、先進的な金融機関ではコンピュータ化による自動化や事務の効率化に取り組んでいます。審査が早いからといって、決して手を抜いているわけではないのです。
審査時間が短いから、審査が甘いわけではない!
ということは必ず覚えておきましょう!
そしていよいよ!信用力の評価もオッケーとなった時に、勤務先への在籍確認が行われます。
申込内容に記載された勤務先情報が事実と確認されたら、契約(カード発行)を締結し借入が可能となります。審査がとても短時間で終わる金融機関の場合、まずは審査は一旦OKとして、契約プロセスの中で勤務先の在籍確認を行う時もあります。ですから、
というわけではないことに注意してください。そして、
「審査終了までの時間=お金が借りられるまでの時間」
ではない、ということも覚えておきましょう!
勤務先への電話はなぜ必要?審査OKまであと一息
このように、審査は基本的にアナタが記載した申込書の内容に基づいて行われます(専門的には、属性情報と呼ばれたりします)。ですから、申込に虚偽の内容があると、審査結果自体がおかしなものになってしまいます。そこで、最終プロセスとして、申込内容に対する事実確認が行われるわけです。
名前や住所、年齢などは公的書類などで確認ができますね。しかし勤務先については、例えば昨年度の源泉徴収票を提出したとしても、今この瞬間は退職しているかもしれません。つまり、勤務先に電話することが、手っ取り早く確実な方法になるというわけです。
勤務先に借入がバレないか・・・心配ですよね?でも、上記の審査プロセスを見るとおわかりかと思います。勤務先への在籍電話確認は、アナタの申込書に虚偽が無い限り、「審査OK」の前兆という嬉しいニュースでもあるのです。事実確認の中でも在籍確認は、お互いの手間を減らすために最後に行われることが一般的であり、審査OKのシグナルといえます。申込に虚偽さえなければ、「晴れて契約」という可能性が極めて高い状況です。
申込書には、必ず事実を書きましょう。「転職したばかりだから、事実を書いたら信用力の評価が下がるんじゃ・・・」と心配されるかたもいるかもしれません。しかし、信用力の評価が足りなかったとしても、それで一切を断られるわけではありません。担当者に相談し、限度額を下げることで借りられるケースもあります。最近ではWeb上で審査のシミュレーションができる金融機関もあります。無理な借入は不幸な結果にしかつながりません。自身の収入がいくらで、どれくらいなら返済できるか、そのことを十分に考えて、必ず事実に基づいた申込をしましょう!
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周りにバレない?在籍確認の行われ方
在籍確認が、申込書の内容に対する事実確認のために行われるということがお分かりいただけたかと思います。では、電話を受けてその会社にいることが確認されたら、すぐに電話確認は終了するのでしょうか?
はい、あっという間に終わります。
アナタが電話に直接でることができたら、「確認できました。申込ありがとうございます」みたいな感じですぐ終わります。
アナタが電話に出れない場合はどうでしょうか?この場合、電話に出た方の対応次第で、再度かかってくるかどうかが変わります。例えば、
- 「本日社外に出ております」
- 「只今席を外しております」
- 「本日は休んでおりますが、明日は出社予定です」
など、会社に籍があると判断できる受け答えがなされれば、在籍確認は終了となることが多いです。
しかし、「社員のことについてはお答えできません」などの受け答えがなされると「在籍している」と判断できず、再度電話がかかってくることもあります。
アナタが電話に出れない場合、心配は
「周りにバレないか」
ですよね。この点、金融機関は十分な配慮をしているのですが、実は消費者金融系と銀行系とで、一般的には電話のかけ方が異なるということをご存知でしょうか?
消費者金融系の場合
消費者金融系の場合、会社名は名乗らず担当者の個人名でかかってきます。扱う金融商品が基本的にローンであるため、お金を借りようとしているプライバシー情報が漏洩しないようにとの配慮です。
例えば、
「スズキと申しますがAさんはいらっしゃいますでしょうか」
という感じです。ただし、絶対に嘘はつけないので、まったく異なる会社、例えば「〇〇病院です」という名乗り方は絶対にしてはいけないことになっています。そしてもし、アナタが電話に出れず代わりの方が出て
「Aとはどういった関係でしょうか?」
と聞かれた場合、「知人のものです。携帯にかけたのですがつながらなくて」と言った対応をしてくれます。申込を受け付けた以上、知った中ですので、「知人」は嘘ではありませんよね。
沢山の申込者に対して、そのプライバシーを守りながら在籍確認をする「プロ」からの電話ですので、周囲に借入が漏れることを過敏に心配する必要はありません。
銀行系の場合
銀行系の場合は、「〇〇銀行のスズキですがAさんはいらっしゃいますか?」と名乗ることが一般的です。これは、扱う商品がローンだけではないためと考えれます。預金口座を作ったかもしれないし、ローンであっても夢のマイホームかもしれません。銀行から電話がかかってきたとして、何も心配はないですよね。
もちろん、銀行名は名乗ったとしても、代理で応答した方に「カードローンの件で電話したのですが」などと取引内容までは明らかにしませんのでご心配なく!
消費者金融系と銀行系、どちらもカードローンの申込であるということが周囲に漏れることのないよう、細心の注意を払い対応してくれます。
ですので、あまり心配しすぎることはなく、「審査OKのベルが鳴る」と前向きに捉えましょう。
それでも勤務先へは電話をしてほしくない!回避する方法は
それでも、電話での在籍確認はできれば避けたい、という方もいらっしゃるかと思います。外部との接点がない仕事をしていて、そもそも自分個人宛に電話が来ること自体ほとんどない職場や、個人名を装うとしてもプライベートの電話は職場で歓迎されないなど、お仕事の内容により事情は人それぞれです。
基本的にはどの消費者金融HPの「よくあるご質問」を見ても、勤務先への電話は行うということが書かれています。しかし、「心配があれば事前に相談してください」とも書かれていることが多いです。どうしても勤務先への電話による在籍確認を避けたい場合は、遠慮なく金融機関に相談しましょう。
相談したら、疑われて評価が下がるのでは・・・・
と心配でしょうか?すでに記載したとおり、ほとんどの金融機関ではコンピュータが審査を行います。アナタが電話以外の方法によって在籍確認を希望したとしても、血も涙も心もないコンピュータ君は、何とも思いません。在籍確認に限った話ではないですが、不安なことがあればコールセンターなどに遠慮なく相談しましょう!
近年、SMBCモビットなどWeb完結による申込ができるカードローンでは、「電話連絡なし!」と表記されているものもあります。しかし、審査の際に確認が必要となった場合は電話することもあり得る旨、注釈に記載されており(SMBCモビット:2018年6月20日現在)、100%電話での在籍確認を行わないと保証されるわけではありません。
基本的に電話での在籍確認は行われるものであり、あとは担当者との個別相談で他の手段による確認に変更できる可能性もある、というように理解しておくと良いでしょう。
カードローン=借入ではない!生活を豊かにする金融商品という意識を
カードローンは「いくらまで借りられる」という枠の契約であり即座に借金が発生するものではありません。収入や支出の波に対してうまく生活をコントロールできる便利なツールです。近年では「念の為カードローンを作っておく」という人も増えています。金融リテラシー(金融に関する理解力や活用力)が高い人だからこそ、カードローンを作っておくという考え方もあります。
アナタの勤務先に在籍確認の電話がかかってくること、それはアナタがカードローンの契約をしても問題ない信用力を有しているとプロの審査により確認された証でもあります。後ろめたさを感じる必要はありませんし、プライバシーの保護も最大限配慮されます。
勤務先への電話がないことだけにこだわるのではなく、金利や限度額など条件を十分に吟味して、自分にあった最適なカードローンを選びましょう。