なぜ?カードローンの本審査にいつも時間がかかる原因とは?
すぐに借りたいのに「審査は最短で30分」と記載のある金融機関でも、なぜかいつも時間がかかってしまう…という悩みを持っている方もおられるのではないでしょうか?
申し込んですぐに借りたいのに、なかなか本審査が終わらないと、イライラしてしまいますし精神的にも気が滅入りますよね。
そこで今回の記事では、カードローンの本審査に時間がかかる原因と思われるものを紹介していきましょう。
「いつも本審査に時間がかかって困る、原因もよくわからない!」という方はぜひ一度、目を通してみてくださいね。
あなたの原因はどれ?本審査に時間がかかる原因ベスト5
さて、それでは早速紹介していきましょう。まず本審査に時間がかかるものの原因には、以下のようなものが考えられます。
- 申込書を含む提出書類の不備
- 信用情報にキズがある
- 金融機関側の合格基準と合わない
- 単にキャンペーン中などで申し込みが多い
- 警察庁データベースへの照会が行われている
これらの「本審査に時間がかかってしまう原因」について、詳しく紹介していきましょう。
実は原因の中で一番多い!申込書を含む提出書類の不備
本審査で時間がかかってしまう原因で一番多いと言われているのが、実は、申込書を含めた提出書類の不備です。
申込書には、氏名や年齢、住所の他に勤務先や勤続年数、年収や家族構成など記入する項目がたくさんあります。
インターネット上で申し込む場合でも、自分の個人情報を入力する際には間違いのないよう正確に入力しましょう。
この申込書の中でとくに注意しておきたい項目は、勤続年数と年収、氏名年齢、住所の欄です。
「勤務先はアルバイトよりも正社員、勤続年数は長めに、年収は高めに記入した方が審査に通りやすい」という情報は聞いたことがある方も多いでしょう。
また氏名や年齢、住所なども同様です。申し込みの際に偽名やウソの生年月日を記入してはいけません。
「まだ利用条件の年齢になってないけど、18歳って書いておこう」「もう68歳だけど、60歳って書いておこう」というようなことは絶対にしてはいけません。
そして年収や勤続年数はできるだけ正確に報告しましょう…住所も登録されているものと異なる場合、金融機関側でその確認作業を行うために本審査が長引きます。
とくに身分証明書類として提出する運転免許証に記載されている住所と現住所が違う場合は、申し込みを行う前に最寄りの警察署で訂正してもらいましょう。
この信用情報はほぼすべての金融機関側で共有しているので、金融機関では申し込んできた顧客の情報をいつでも確認することができます。
「信用情報はだれでも登録されているの?登録した覚えはないし、登録されるのもイヤなんだけど」
…という方もおられるかもしれませんが、信用情報はクレジットカードを持っている方や、携帯電話の本体代金を分割で支払っている場合はどなたでも登録されています。
信用情報機関への登録は、クレジットカードを作る際に申し込み書類の裏面にその旨の利用規約が記載されていることが多いので、クレジットカードの申込書を持っている方は確認してみましょう。
「加盟する信用情報機関および当該信用情報機関と提携する信用情報機関に提供し利用することを承認します。」という一文です。
信用情報にキズがあると本審査も長引いてしまう
信用情報は先ほども紹介した通り、金融機関側で共有しており申し込んで来た顧客の信用情報をいつでも確認することが可能です。
また信用情報機関は、個人の氏名や年齢、勤務先や勤続年数だけではなく、クレジットカードの申し込み履歴や支払い履歴、借入残高やいついくら借入した、などの情報も持っています。
このため、以下のような良くない記録、いわゆる「ブラックリスト」がある場合、本審査が長引く可能性もおおいにあります。
- 返済の遅延や長期に渡る延滞
- 過去10年間以内の自己破産や任意整理
- 携帯電話料金やクレジットカードの返済の延滞
- 短期間に複数の借入の申し込み
返済の遅延や延滞といった情報が残っている場合、審査はとても慎重に行われます。
金融機関としても、お金を貸しても返してくれないような方にはあまり貸したくありませんから、この場合は審査に通らない場合もあります。
ちなみに延滞や遅延といった信用情報は、延滞解消後、消えるまでに最長で5年くらいかかる場合もあるので要注意です。
どんな記録がどれくらい信用情報機関で消滅せずに保管されているのか、以下に紹介しておきましょう。
申し込みした情報 | 最長6ヶ月間 |
---|---|
支払いの延滞 | 延滞解消から最長5年間 |
強制解約された情報 | 延滞解消から最長5年間 |
任意整理 | 手続き終了後最長5年間 |
自己破産や個人再生 | 手続き終了後5年間から最長10年間 |
このように自己破産や任意整理も手続きが終わってから最長で10年間は記録が消えないため、この期間はカードローンが利用できない場合があります。
携帯電話の利用料金については、「ローンを利用している」という意識を持っている方が多くないため、何度も延滞や遅延を繰り返してしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし携帯電話の利用料金は、本体代金を分割にしてローンを組んでいる状態で支払っている方がほとんどかと思います。
このローンを遅延や延滞するということは、信用情報にキズが残る原因となっています。
身近で気軽に利用している携帯電話ですが、利用料金を延滞することのないよう気をつけてくださいね。
最後に短期間に複数の金融機関にカードローンを申し込んでいる、という信用情報も本審査を長引かせる原因となります。
カードローンの申し込みを行う時は、同時に複数の会社へ申し込むことはぜひ避けてください。
できれば1社ずつ申し込み、合計で1ヶ月間に最大2社までにとどめておいたが良いでしょう。そのためには余裕を持って申し込むことが大切です。
スーパーホワイトはこれまでにクレジットカードなどの利用経験がなく、まったく信用情報の登録がない状態の方を指します。
若い方の場合は仕方ないですが、ある程度の年齢まで何も信用情報の登録がない場合はとくに審査が長引く原因となります。
これは、スーパーホワイトの方は信用情報の登録がまったくないため、審査基準に合致するのかしないのか、金融機関側が判断しかねるためです。
このような方が本命のカードローンにどうしても通りたい場合は、他社の商品を利用して信用情報を作っておく、という方法を取るのも良いでしょう。
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金融機関側の合格基準と合わないと本審査が長引く
審査基準ギリギリ、という方の本審査は長引きます。金融機関にはそれぞれに審査基準があります。
例えば簡単に紹介すると、A社は「年収300万円で勤続年数は3年あればOK」、B社は「年収は100万円で勤続年数も半年あれば良い」というそれぞれの審査基準の場合…
年収が290万円で勤続年数が2年半の申込者がいたら、B社には簡単に本審査に通ることができますが、A社に通るには、より詳細な審査が必要になりますよね。
このような場合、詳しい信用情報の調査が行われ、カードローンは他に利用しているか?毎月ちゃんと返済しているか?家は持家なのか賃貸なのか?などなど、その結果で本審査に通るかどうかが決められるのです。
本審査の合格基準と合わない、またはギリギリの方の本審査が長引く理由が伝わりましたでしょうか。
単にキャンペーン中などで申し込みが多く混み合っている
金融機関側が単に混み合っている、という場合も本審査が長引くことがあります。
金融機関では顧客を増やすために色々なキャンペーンをしている場合がありますね。
何日間は利息がかかりませんとか、今申し込めば何ポイント差し上げますとか、そのようなものです。
そのキャンペーン中に申し込みをすると、申し込む人が多いために混み合って本審査が長引くことがあります。
その他、キャンペーンなどを行っていなくても季節柄、申し込む方が多い場合もあります。
例えば年末とか、年度始めとか、だいたいの方が大きな金額を必要とするような時季はカードローンの申し込みをする方も自然と多くなります。
警察庁データベースへの照会が行われ長引いている
きっかけは2013年に起きた、某メガバンクが間接的に暴力団関係者に融資を行っていた事件です。
申込者のデータを警察庁データベースへの照会を行う目的としては主に、暴力団の資金源を絶つことです。
この警察庁データベースへの照会は早くても2営業日、遅ければ2週間かかる場合もあります。
このため、「以前は銀行のカードローンの借入にこんなに時間はかからなかったのに…」というふうに感じる方もおられるかもしれません。
早く借りたい!本審査に時間がかからないようにするには?
それではここからは、「じゃあどうしたらできるだけ早く借りられるの?」ということについて紹介していきましょう。
先ほど紹介してきた、本審査が長引く原因をふまえると、早く本審査を終わらせるには以下のようなことを注意してみましょう。
- 申込書は正確に記入し提出書類も確認
- 信用情報にキズのある場合はなるべく消えてから
- 借入希望金額はできるだけ低めに設定する
- キャンペーン中や年末などを避ける
- 特別に急ぎの場合は銀行ではなく消費者金融を利用する
申込書は正確に間違いのないように記入して提出しましょう。書き間違いの他、ウソの情報を報告するのも良くありません。
金融機関側が信用情報機関で確認すれば、ウソの情報はすぐにバレてしまいますし、そうなれば審査に通ることも難しくなります。
提出書類もよく確認してから提出しましょう。とくに運転免許証などの身分証明書類の住所は現住所と同じかどうか、よく見てから提出してください。
次に信用情報に明らかにキズがある…という場合はそれを解消してから申し込む方が良いでしょう。
例えば現在、クレジットカードの返済や携帯電話の料金を遅延している場合はまずはそれを支払いましょう。
「今月カードローンを何社も申し込んでしまって全部落ちた…」という場合は、半年間は待ってから申し込んだ方が良いでしょう。
これは先ほども紹介した通り、カードローンに申し込んだ、という記録は信用情報機関に残りますが、最低でも半年間は残っているためです。
次に、申し込んだ金融機関の合格基準が自分と合わない場合でも、借入希望額を低めに設定して申し込みをすることで本審査に通る可能性があります。
「ここの基準は自分でも通れるか不安」というところに申し込むなら、具体的に挙げると最低借入金額の10万円くらいからを希望借入額として申し込めば、本審査にスピーディーに通りやすくなるでしょう。
そして申し込む時季は、年末や年度始めなどのお金が多く動く時季はなるべく避けましょう。申し込みが混み合って、本審査が長引く可能性があります。
最後に、特別に急いで借りたいという場合は、銀行のカードローンではなく消費者金融のカードローンを申し込むという方法もあります。
先ほど紹介した通り、銀行では申込者の信用情報を警察庁のデータベースに照会するという流れがあります。
ですが、これは消費者金融では行っていないため、その分消費者金融での借入までの時間は短縮できるということになります。
申し込みはなるべく余裕を持って提出書類の記入は正確に!
カードローンの本審査に時間がかかってしまう原因について紹介してきましたが、いかがでしたか?
自分が本審査で時間がかかっていた原因はこれだったのかな?というものが見つかれば幸いです。
最後にもう一度まとめておくと、カードローンの本審査で時間がかかる原因と思われるものには以下のようなものがありますよ。
- 申込書や提出書類の書き間違えやウソの報告
- 信用情報がひっかかる
- 金融機関側の合格基準ギリギリまたは合わない
- 単にキャンペーン中などで申し込みが多いまたは季節柄申し込みが多い
- 銀行のカードローンでは警察庁データベースへの照会が行われている
ちなみに信用情報はCICやJICC、全国銀行個人信用情報センターが管理していますが、それぞれ少しずつ異なった信用情報を管理しています。
CIC | クレジットカード会社と信販会社 |
---|---|
JICC | 消費者金融と信販会社 |
全国銀行個人信用情報センター | 銀行と銀行系カード会社 |
もしも自分の信用情報を確認したい、という場合は問い合わせれば情報を開示してもらうことが(有料ですが)可能なので、気になる場合は問い合わせてみましょう。
本審査がすぐに終わる、と宣伝している金融機関でも、あなたの信用情報の状態によっては借入までなかなかたどりつかないこともあります。
カードローンの申し込みをする場合は、できれば時間に余裕を持って行いましょう。
例えば、夜中仕事から帰ってきて「もう夜だし明日の朝早く申し込めば良いか」ではなく、夜のうちにインターネットを利用して申し込んでおけば翌朝には仮審査の結果までは出すことが可能かと思います。
あなたの状態がどんなに万全でも最短で終わるとは限らないのが、カードローンの本審査です。
申し込みを行うなら、ぜひ早め早めに申し込んで、借入までの時間を短縮しましょう。