カードローンの限度額と金利の関係。高額のほうが金利が低い!?
カードローンの限度額を上げると、たくさん借りてしまいそうだからイヤだ…と低めの限度額で利用されている方は、たくさんおられるのではないでしょうか。
しかし、「限度額が高いほど金利は低くなる」という事実をご存知でしょうか?
同じ額を借りても、金利が低い方が利息の額も低くなるため、金利を下げれば返済額もぐっとおさえることができます。
限度額を上げずに、高いままの金利にしておくのはもったいないですよ。
今回の記事では、カードローンの限度額とその金利、限度額の上げ方などについて取りあげて紹介していきましょう。
限度額が高いほど金利は低くなるのはどうして?
改めて、「限度額が高いほど金利は低くなる」ということをご存知でしょうか。
ここで下限金利のとくに低い「三菱UFJ銀行」の、利用限度額と金利(借入利率)の表を例に挙げて紹介しましょう。
利用限度額 | 借入利率 |
---|---|
500万円以下400万円超 | 年1.8%〜年6.1% |
400万円以下300万円超 | 年6.1%〜年7.6% |
300万円以下200万円超 | 年7.6%〜年10.6% |
200万円以下100万円超 | 年10.6%〜年13.6% |
100万円以下10万円以上 | 年13.6%〜年14.6% |
下から上へ見ていくと、限度額が高くなる一方で金利は低くなっていくのがわかるかと思います。
限度額が高くなると、たくさん借りてしまいそうだから…という心配をされている方もおられますが、金利を低くできるなら低くしないともったいないですよ。
ちなみに、「なぜ限度額が高くなると金利が低くなるのか?」というと、その理由には以下のようなことが挙げられます。
- もしも限度額いっぱいまで借りた場合利息が膨大になってしまうから
- 限度額いっぱいまで利用してもらえれば低い金利でも利益があるから
例えば、先ほど紹介した三菱UFJ銀行の金利で考えてみましょう。実際は500万円を借りる場合の金利は年率1.8%ですが、これがもしも年率14.6%だとしたらどうでしょうか。
低金利で借りたいなら下限金利より上限金利に注目すること!
とはいえ実際のところ、最高に安い下限金利の「年率1.8%」で、500万という大金を借りられる人はそう多くはいないかと思います。
私達がお金を借りる時、「貸金業法」の「総量規制」という法律で「年収の1/3までしか借りられない」と決まっていますので…
単純に500万円借りられる人は年収が1500万円以上の人ということになりますが、実際年収1500万円を稼ぐ人たちは、働いている全人口の中のわずか0.7%しか存在しないと言われています。
話はそれましたが、とにかく一般的に私達に当てはめられるのは、下限金利ではなく上限金利になる場合が多いのです。
しかし限度額を少しでも高くすれば、例え数%というわずかな違いでも、金利が低くなるのは事実です。
たかが数%ですが、ちょっとでも少ない方が利息が少なくなるので、返済額をおさえることができますので、限度額を上げられる場合は、限度額を上げる申し込みをしてみましょう。
また、できるだけ低い金利で借入することに重点を置くなら、カードローン会社を選ぶ時に「上限金利」に注目することもポイントです。
上限金利とは、金利の幅の中で一番高い利率の部分です。例えば、「年率4.0%〜14.5%」と記載のある場合、上限金利とは14.5%の部分のことです。
私達はカードローンの会社を選ぶ時、どうしても下限金利に目がいきがちですが、実際に適用されるのは上限金利のことが多いので、上限金利をよく見て決めましょう。
例えば以下のような金利の場合、A社とB社ではどちらがお得に利用できるでしょうか?
限度額を上げるにはコールセンターなどに申し込みを行うか、利用中のカードローン会社の会員専用サイトなどで上げることができる場合もあります。
マイページで自分で限度額を上げられない場合は、コールセンターへ問い合わせたりインターネットなどから申し込みを行い、限度額引き上げの審査を受けます。
その他、利用者の利用状況が良ければ、カードローン会社の方から「限度額を上げませんか?」という内容のメールや封書が届くこともあります。
限度額を上げる審査は、申込者の現在の「他社も含むカードローンの利用状況」や、「収入状況」なども改めて確認され、再審査されるのと同じ状態になります。
このような案内が届いてから申し込みを行えば、かなり高い確立で限度額引き上げの審査に通る可能性があります。ここまでのポイントをまとめてみましょう。
- 限度額を上げられるなら上げる
- 限度額が上がると金利が下がって利息が減るので返済額が下がる
- 低金利で借りたいなら下限金利ではなく上限金利に注目する
- 限度額を上げるには限度額引き上げの審査の申し込みをする
- 限度額引き上げの案内がくれば審査に受かる可能性が高い
ちなみに限度額が上げられない場合がありますが、その原因は主に以下のようなことが考えられます。
- 借入したものを現在も長期間滞納している
- 借入した元金がなかなか減っていない
- 現在の限度額で既に年収の1/3になっている
- 他社での借入件数が多い…など
以上のような場合は、限度額引き上げの審査を受けても審査に通らなかったり、場合によっては限度額を引き下げられてしまう場合もあるので注意しましょう。
とくに滞納しているものがある場合、個人信用情報に事故記録として残ってしまっていることも考えられます。
このような場合は事故記録の消える5年から10年以上あけてから申し込みをすることが必要になります。
事故記録が消える、とは滞納しているものの返済が終わった後の5年から10年ということになります。
くれぐれも借りたお金の滞納はしないように、また順調に滞りなく返済を行うよう、心がけましょう。
その他、元金自体が減っていない、他社での借入件数が多い場合も「返済能力が乏しい」と判断されるため、限度額の引き上げは難しいでしょう。
このような場合は、元金が減るように毎月多めに返済する、他社で借りているものをまずは完済する、というところから始めてみましょう。
【関連記事】
上限金利に注目して会社を選び案内が来たら限度額を上げよう
カードローンの限度額が高くなるほど金利は低くなることについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
限度額が年収の1/3を上回っていない、また毎月順調に返済していて「限度額を上げることができそうだ」という場合は、限度額を上げる申し込みをしてみましょう。
逆に限度額が上げられそうにない場合は、とりあえず現在借りているものを順調に滞りなく返済することや、他社での借入がある場合はそちらも完済するなどしてを返済能力を高めましょう。
そうすれば、カードローンの会社から「限度額を上げませんか?」という旨のメールや封書が届く場合があります。
そのような封書やメールが届いた場合は、限度額を引き上げられる可能性が高いので、迷わず申し込みをしましょう。
限度額が高くなるほど、金利は低くなります。限度額を上げられる場合は限度額を上げ、カードローンをお得に利用しましょう。