早く返したい!カードローンの一括返済メリット・デメリット
カードレスやインターネットで契約完結など、とても借りやすくなったカードローン。
借りたはいいがなかなか返済が終わらない…なんて思っている方はいませんか?もしかしたら月々の返済額が少ないため返済が長引いている、という可能性があります。
もし返済を早く終わらせたいなら「一括返済」がおすすめです。一括返済とは借入残高を一回の振込みで完済させることです。
なのでまとまった収入があった時などに限られますが、その後利息を支払う必要がなくなるので月々一定額を返済していくよりは得になります。
では、メリット・デメリットからご紹介していきます。
カードローンの一括返済のメリット、デメリットとは?
カードローンの一括返済にはメリットが多分にあります。
メリット①お金を借りている間発生する利息を支払う必要がなくなる。
メリット②借金をしているというプレッシャーから解放される。
借入れは元金プラス利息の支払いがあるので、余裕資金ができたら早いうちに返しておいた方が長い目で見た場合負担が軽くなります。
一方でデメリットはと言うと、
デメリット①一括返済するためのまとまったお金が必要。
デメリット②それを返済に充てるので預貯金が一気になくなる。
ということです。
一括返済をしても生活に困窮して、また借入れをするということになっては本末転倒なので、今後の収支の状況に応じて見極めが必要です。
それでは一括返済があなたの借入れ先でもできるかということと、一括返済の手順をご紹介していきたいと思います。
多くの銀行、消費者金融で一括返済が可能
銀行(大手、ネット、地方含む)、消費者金融(大手、中小含む)などの計28社を調べたところ、全ての銀行・消費者金融で一括返済が可能でした。
なので恐らく大体の銀行、消費者金融で一括返済が可能だと思っていただいてよろしいかと思います。
ただし、借入先によっては最低でも2回に分けて返済するなど、一括返済をするための条件があったりするので注意が必要です。
一括返済をしたいと思ったら、まずは条件や借入れ残高を借入れ先に問い合わせてみましょう。
一括返済の手順
それでは一括返済の手順ですが、これも借入れ先によって異なります。
<ステップ1>
借入れ先に電話もしくはインターネットの会員専用ページから一括返済の手続きをする。
→ホームページを見ると、会員専用などのページから手続きできるところもありますが少数なので、心配な方は電話をした方が確実です。
返済方法と、返済日までの残高を教えてくれます。
<ステップ2>
ステップ1で案内された手順で一括返済をする。
→方法としては、自社ATM、提携ATM、銀行口座振り込み、ネットバンキング、店頭入金などがあります。
おすすめの返済方法は「銀行口座振り込み」です。
口座振り込みでは、硬貨も使用できますので残高に千円以下の端数があった場合でも、その分を間違いなく返済できます。
ATMは、大抵の場合千円単位の取引となっていて、百円単位以下の端数分は、千円をプラスして繰り上げて返済しないといけません。
例えば返済残高が10万2,300円だとすると、10万3,000円分入金するということになります。差額の700円はそのまま口座に残して次回の借入れの時に相殺するか、銀行振込か店頭で返金という形がとられます。
相殺や受け取りの手続きが面倒!と感じる方は銀行口座振り込みが良いでしょう。
<ステップ3>
完済証明書が必要な方&契約を解約する方は後日連絡を!
→新たに住宅ローンなどを組む予定はある方は、カードローンの完済した証拠を求められることがあります。そうした場合は借入れ先に電話して完済証明書の発行をお願いしましょう。手数料がかかることがあるのでそこも併せて確認が必要です。
完済証明書を扱っていないところもあるので、その場合は利用明細書を発行してもらいましょう。これには、返済した記録も残っていますので完済していることを証明できます。
今後もう借入れをする予定がない、という方は忘れないうちに解約の手続きを済ませましょう。
銀行の場合は電話か、場所によっては来店が必要になります。電話の場合は後日解約届けが送られてくるので記入して返送します。
消費者金融は、電話の聞き取りのみで解約できるところが多いようです。解約証明書や契約書の返送が必要な場合はその旨も伝えましょう。不要でしたら電話のみで解約完了です。
ローンカードがある場合は、ご自身で磁気ストライプ部分にハサミを入れて処分しましょう。
以上が簡単ではありますが返済の流れとなります。
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一方で、毎月定額返済していると…
借入れをすると毎月一度返済日があります。
返済方法は自動引き落としが一般的で、返済日は借入れ先によって異なり、指定された日にちもしくは複数の日にちの中から選ぶことができます。
毎月の返済額は、借りた金額と返済期間などによりますし、借入れ先によって異なりますが、例えば10万円以下なら2千円、20万円以下なら4千円、30万円以下は8千円といった具合です。
最低返済額さえ納めていればなにも言われることはありませんが、最低返済額よりプラス千円でも2千円でも多めに返済する設定にしておくと、利息の負担もずいぶんと違ってきますし、長期化するのを防いでくれます。
利息がこんなに!?30万円借り入れた時の返済総額は3年で約40万円
例えば30万円の借入れをして、年利18%、3年(36回)で返済をする場合、返済総額は39万420円となります。利息合計は9万420円にもなります。
毎月の返済額は以下のようになります。
<借入総額:30万円、年利:18%、返済方式:元利均等方式、返済回数:36回>
回数 | 支払額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 10,845 | 6,345 | 4,500 | 293,655 |
2 | 10,845 | 6,441 | 4,404 | 287,214 |
・
・
・
35 | 10,845 | 10,527 | 318 | 10,696 |
36 | 10,845 | 10,696 | 149 | 0 |
一括返済が難しい人は少しづつ繰り上げ返済を!
一括返済の話をしてきましたが、一括返済ができるほどの収入が急にあることはあまりないと思います。
なので、残業などで収入が多かった月や、なにかの臨時の収入があってお金に少し余裕ができた時は、繰り上げ返済がおすすめです。
繰り上げ返済って??
この繰り上げで返済した金額は、全額元本の返済に充てることができます。つまり元本にかかる利息の金額を減らすことができるのです。
また、繰り上げ返済は借入れ先に特に連絡の必要がなく、ATMから簡単にできるのが便利です。
これも返済の負担を減らすための一つの方法なので、お金に余裕がある月は利用してみてもいいかもしれません。
こんなにお得に!繰り上げ返済のシミュレーション
では先ほどと同じように30万円の借入れをして、年利18%、3年(36回)で返済をする間に、1万、2万、2万の計5万円の繰り上げ返済を入れたいと思います。
すると返済金額や返済期間に変化が出ます。
<借入総額:30万円、年利:18%、返済方式:元利均等方式、返済回数:30回>
回数 | 支払額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 10,845 | 6,345 | 4,500 | 293,655 |
2 | 20,845 | 16,441 | 4,404 | 277,214 |
・
・
・
6 | 30,845 | 26,993 | 3,852 | 229,857 |
7 | 10,845 | 7,398 | 3,447 | 222,459 |
・
・
・
11 | 30,845 | 27,852 | 2,993 | 171,741 |
12 | 10,845 | 8,269 | 2,576 | 163,472 |
・
・
・
29 | 10,845 | 10,651 | 194 | 2,308 |
30 | 2,342 | 2,308 | 34 | 0 |
繰り上げ返済を入れた時の総返済額は、36万6,847円で、利息は6万6,847円ということになります。
月に一度の返済のみと比べると、利息は2万3,584円減少し返済期間も半年短縮しました。
5万円を3回に分けて繰り上げ返済しただけですが、大きな金額を減らすことができましたので、少額でも繰り上げ返済は有効なのです。
借入れを検討しているという人は現状に見合った借入れを!
一括返済のメリット・デメリット、返済の方法などをご紹介してきました。
現在は賃金業法で個人の借入総額は年収の3分の1までと定められていますが、限度額が大きかったとしても、借入れは必要な分だけに抑えましょう。
限度額がまだあるとついつい借りてしまう、という方もいらっしゃいますが早めの完済を目指すなら、やはり最低限の借入れをし繰り上げ返済や一括返済をして契約も解約してしまうことです。
これから借入れをする、という方はいくら借りいつまでに返済するか計画を立て無理のない借入れをしましょう。