三菱UFJのカードローンは返済方法が選べる!申込前に口座は必要?
カードローンは、今や消費者金融だけでなく銀行も広く取り扱うようになりました。特に大手銀行は、コマーシャルも多く流れて誰もが知っている状況です。
その一つに三菱UFJ銀行が扱うカードローン「バンクイック」があるのですが、このカードローンの大きな特徴として、カードローン契約をする銀行の口座がなくても申し込みができるということがあります。その為、返済方法も他行と比べて選択の余地があります。
カードローンを利用すると必然的に発生する返済は、その方法もカードローン選びの重要なポイントになるのですが、どんな返済方法だと利息も少なくすむのでしょうか。注意点も含めて説明します。
人気の三菱UFJのカードローンのバンクイックは口座がなくてもOK
今は、企業努力のおかげかカードローンのイメージもかなり向上し、それに伴い扱う金融機関も増えました。そんな中、誰もが知っている大手都市銀行の一つ、三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、知名度も人気もあるカードローンとなっています。
バンクイックの商品概要
対象者 | 満20歳以上65歳未満 国内に居住 保証会社(アコム(株))の保証を受けられる 原則安定した収入がある ※外国人の方は永住許可を受けている方 |
---|---|
金利 (年利) |
1.8~14.6% |
限度額 | 500万円 |
担保 保証人 |
不要 |
他行と比べると限度額は高い方ではないのですが、それでも金利の面も含めて考えると、内容としては充分だと言えます。
通常は口座が必要!だがバンクイックは口座がなくても借りられる
最近は、どこで借りるのがいいのか迷うほど銀行カードローンも増えてきているのですが、バンクイックの大きな特徴の一つとして、銀行口座を持っていなくても申し込みできるという点があります。
消費者金融と違って銀行の場合、通常はその申込先になる銀行の口座を持っていることが条件になっていることがほとんどです。もし持っていない場合は、同時に申し込むことが必要となります。
しかしバンクイックの場合、もちろん審査はあるものの、三菱UFJ銀行の口座がなくとも申し込みができます。しかも、上記の商品概要の対象者の条件を見てもらってもわかるように、口座を作らなくていけないなどの条件はありません。
これは、口座開設の手間を考えるとその分早くお金が借りられますし、わざわざ口座を作ることに抵抗がある人には喜ばれるシステムと言えます。
では口座を持っていない場合、借りる場合はどうなるのかと言う点が気になるかもしれませんが、借入方法としてはこのようになっています。
- ATM
- 口座振り込み(口座へ入金)
口座振り込みに関しては、やはり三菱UFJ銀行の口座に振り込みと言う形になるので、口座を持っている方が便利がいいのは確かです。
では、口座を持っていない人はどうするのかという疑問ですが、ATMを利用することになります。
バンクイックは、「バンクイックカード」が発行されます。このカードを使ってATMで借り入れが可能なのです。しかも、通常ならばかかるだろうATMの手数料が無料となっています。その点から見ても、口座を持っていない人にも優しい対応と言えます。
ちなみに借入時、多くのカードローンでは1万円単位からとなっていますが、バンクイックの場合1千円から可能なので、必要に応じて細かく借り入れすることが可能です。
用途で使い分け!口座が必要なカードローンは「マイカードプラス」
少し横道にそれますが、三菱UFJ銀行には、銀行口座が必要なカードローンもあります。「マイカードプラス」です。
一見商品説明には「口座が必要」と言う一文が入っていませんが、このカードローンは借入時にはキャッシュカードがそのまま使えるとなっている点、返済は口座から自動引き落としになる点から口座が必要ということがわかります。
また、このカードローンの大きな特徴として、公共料金などの口座引落し時に残高不足だった場合、自動的に立て替えしてもらえる「自動融資機能」があります。
便利な反面、限度額は30万円と低いということ、バンクイックと両方に申し込みができるわけではないということで、必要に応じてどちらに申し込みする方がいいのか考えた方がいいかもしれません。
口座がなくても借りられるカードローンだからこそ返済方法も選べる!
カードローンでお金を借りたら、どうしても避けられないのが返済です。申込時にはあまり気にしていない人もいますが、返済は、本来カードローン選びの重要な判断材料になるものです。
その返済に関してですが、バンクイックではこの返済方法となります。
- 口座振替(自動引落し)
- ATM
- 口座振り込み
特徴として口座がなくても構わない旨は伝えたのですが、当然口座を持っている場合もあるでしょう。その時は、手続きは必要なものの口座からの自動引き落としを選択することができます。もちろん他の方法を選ぶことも可能です。
口座振り込みでは振り込み時間帯に注意!遅いと次の日になる可能性が
確かに口座を持っていれば、自動引き落としが一番楽でしょう。
それとは別の口座振り込みは、自分から振り込みをする方法です。と言っても、三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)を使っての振り込みになるので、難しくはありません。また、これなら手数料もかかりません。
今は、インターネットの普及で時間の区切りを忘れがちになっています。夜中の23:00を過ぎても日付をまたがなければいいと思うかもしれません。しかし、全ての業務が24時間動いているわけではありません。
もし、時間の締切に間に合わなければ返済日に間に合わなかったとされ、遅延損害金がかかるおそれがあります。
振り込みもその日の処理に間に合わせたいのならば、時間を気にして早めに振り込み作業を行いましょう。その方が、延滞扱いにならずに安心です。
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ATMの手数料はバンクイックでは無料!ATMの心配事は不要?
銀行口座を持っていない人の返済方法としてはこれが一番活用されるだろう方法が、ATMでしょう。ATMの場合は、三菱UFJ銀行のATMとコンビニATMが利用できます。今は、コンビニでのATMは欠かせない時代になっています。コンビニATMはこれらになります。
- セブンイレブン銀行ATM
- ローソンATM
- コンビニATM E-net(ファミリーマート等)
通常、他行等では手数料が発生するのが、バンクイックの場合、手数料が無料となっています。
1回の手数料が例えば108円だとしても、これが毎月の返済の分必要だと考えるとかなりの金額になります。況してや借り入れでもATMを使うと相当な金額です。この差は大きいものになります。
ただし注意点があります。
コンビニATMの場合は、硬貨の扱いがないことです。
三菱UFJ銀行のATMも時間帯や設置してあるATMによっては、硬貨の扱いができない場合があります。
また、時間帯もほぼ24時間対応ではあるものの、厳密に言えば少し違います。銀行、コンビニ共通して利用可能時間がこのようになっています。
0:10~23:50
※毎週月曜日1:00~5:00、毎月第2土曜日21:00~翌朝7:00を除く。
こうやって見ると、若干使えない時間帯があります。メンテナンス等もあるので仕方ないことです。気をつけましょう。
給料日を考慮して選べる!バンクイックは返済期日も自分で決められる
どんな返済方法にしろ、締切となる返済期日はあります。多くの場合は、その返済期日は決まっているか、いくつかの候補から選ぶことになるのですが、バンクイックはこのようになっています。
- 35日ごとの返済
- 毎月指定日に返済
(指定日は希望を出せます。)
どちらかを選べるのですが、指定がなければ35日ごととなるそうです。
給料日のタイミングで返済できるなど毎月指定日を希望日で決められるのは、かなりありがたいシステムと言えます。
好きな日を選べる金融機関はそうそうありません。
35日ごとは、最初の借入日から35日後が返済締切と考えるとわかりやすいと思います。その後は、(締切日ではなく)返済した日の翌日から35日後と言う流れになります。早めに返済してもその翌日から35日後です。「日にち」で見ると返済日は変わっていき、わかりにくいかもしれないので注意が必要です。
特に返済忘れは延滞にも繋がりかねません。うっかり忘れたということもあるでしょう。すぐに対応すればまだいいのですが、それでもうっかりが続けば信用を失いかねません。
その点も考慮されているのでしょうか、登録の必要はあるのですが、返済期日の3営業日前に返済期日のお知らせがEメールで届くサービスがあります。
忘れやすい人はこれを活用すると、返済忘れを防止することができます。
最小返済額だと返済期間は長い?利息を少なく早く返済する方法はこれ
返済額に関してですが、どこのカードローンでも最小返済額というものがあります。少なくともこれぐらいの金額は最低限払ってくださいという金額です。バンクイックの場合、これがかなり少額からとなっています。
10万円ごとに返済額が区切られるが実際は金利で利息が変わる!
借入利率が年8.1%以下か超えるかで変わってきますが、大抵の方はまず8.1%を超える金利だと考えていいと思います。その場合の最小返済額は、返済日時点での残高が10万円ごとに2,000円ずつ増えていく形になっています。(金利が8.1%以下だと最小返済額は変わります。)
借入残高 | 最小返済額 (年利8.1%超の場合) |
最小返済額 (年利8.1%以下の場合) |
---|---|---|
10万円以下 | 2,000円 | 1,000円 |
~20万円以下 | 4,000円 | 2,000円 |
~30万円以下 | 6,000円 | 3,000円 |
~40万円以下 | 8,000円 | 4,000円 |
~50万円以下 | 10,000円 | 5,000円 |
50万円超~ | 借入残高が10万円増えるたびに2,000円追加 | 借入残高が10万円増えるたびに1,000円追加 |
※平成25年3月24日以前に契約した方はこの数字とは若干変わることがあります。
金額的には無理のない返済額だと言えますが、この中に利息も元金も含まれる形となっています。細かく言えば、返済のたびに返済額の中の利息と元金の金額の割合も変わってきます。
ただ、最小返済額で返済していると、実際には元金の減り方はあまり大きくはありません。元金が減らなければ、いつまででも返済は終わりません。
毎月の返済額が多ければ早く返済できる!無理ない範囲で多めに返済
普段の負担を考えれば毎月の返済額が少ない方がいいのでしょうが、そうなると返済期間が長くなり、総額的にみると利息がかなり大きくなってしまうことになります。
少しでも利息を減らし返済を早く終わらせたいのならば、最小返済額のままではなく、少しでも多めの方がいいです。一例をバンクイックのシミレーションで比べてみます。
借入額10万円・年利14.6%で比べてみます。
毎月2,000円返済 | 毎月4,000円返済 | |
---|---|---|
返済回数 | 77回(6年5カ月) | 30回(2年6ヶ月) |
利息総額 | 54,952円 | 19,929円 |
これだけ利息に差がでてしまいます。
もちろん、生活に支障が出るほどに返済額を増やしては生活ができず意味がありませんが、無理ない範囲で最小返済額よりも多めに返済した方が、早く返済を終えることができます。
どの返済方法でも臨時収入があれば随時返済を!元金に充てられ負担減
ただ、やはり毎月の返済額が少なめがいいと言う人は、もちろんそれでも構わないでしょう。別の方法で返済を早めることは可能です。
- 一括返済
- 随時返済(任意返済)
もし臨時収入があればそれで一括、または随時返済をすればいいのです。これを行えば、かなりの利息軽減と返済期間の短縮に繋がります。
随時返済とは、毎月の返済とは別に、臨時で返済をすることです。方法としては、先に説明したATMの方法で大丈夫です。随時返済は、全てが元金に充てられるので、利息を減らす効力があります。
ただ、注意点があります。普段ATM等で返済している場合、期日より14日前までだと通常の返済と同じ扱いになります。臨時返済としての返済がよければ返済日を考えましょう。そして、随時返済をした場合も、毎月の返済はきちんとあるので、その点を忘れないようにしましょう。
もちろん、通常の返済で最低返済額以上の金額を振り込みしても利息分以上は全て元金に充てられるので、その方法をとるのもありだと思います。
他にも、一括返済の場合、利息は日割り計算なので当日に返済額を確認しないと正しい金額がわかりません。1円でも残っていれば完済にはならないので、正確な金額を返済するようにしましょう。
そしてコンビニATMだと1,000円未満のお金が振り込めないので、一括返済したい場合は、銀行ATMを使うか口座振り込みにしましょう。
どのような形だろうと、上記で説明した返済額の話ではないですが、普段の生活に支障が出るような随時返済では意味がありません。その点だけは、気をつけて返済をしましょう。
返済が難しいならば早めに連絡をする!放置は延滞への近道になる
どんな返済方法だろうと一番気をつけなければいけないのが、延滞です。1回うっかりぐらならば延滞とはなりませんが、上記でも触れたように返済が遅れたら遅延損害金が発生します。また、銀行から連絡が入ることになります。
すぐに対応すればいいのですが、うっかりでも放置して長期に渡るようになると、いよいよ延滞とされてしまいます。
返済が難しい時は、せめて自分から連絡を入れるようにしましょう。バンクイックの場合は、電話連絡になります。
連絡を入れれば、返済日の延期、または返済額の一時減額など、状況に応じて相談にのってもらえます。返済が遅れて損害遅延金が発生するよりよほどいいです。
一番いけないのが、延滞の放置です。
無理は延滞に繋がりかねない!カードローンの返済は計画的に行う
カードローンをどこにしようか考える時、どうしても借りるまでの審査や借りる時のことばかりを考えてしまいますが、最終的に重要なのは返済になります。
もちろん審査や借り入れの部分も大切ですし、審査や借り入れ部分に関しても評判がいいのですが、返済という点で考えても三菱UFJのバンクイックは、いろいろと対応に幅があり、個人個人の状況に応じた返済方法となっていると言えます。どこに申込しようか考えているならば、検討の一つに加えてもいいと思います。
ただ、一番重要なのは、どこから借りようが返済を滞らせる、延滞ということだけは避けましょう。