審査が激甘と言われるカードローンは闇金?危険業者の見極め方
カードローンでは、必ず審査があります。これは、どうしても避けられないことです。
このことは、カードローンを利用したことのない人でもよく知っており、初めて申し込みする時に「審査が不安。」と声が上がるのも頷けます。
反面、「審査が甘い」や「審査不要」とまで謳われるカードローンもあり、審査が不安な人ほどその言葉を信じてしまいがちです。
しかし、審査が激甘なほど、正規の貸金業者ではなく闇金の可能性が大きいのです。
誰だって審査が甘い方がいいでしょうが、だからと言って闇金から借り入れするのは危険です。その見極めは、どうしたらいいのでしょうか。
審査が激甘と言われるカードローンは多く存在するが闇金が多い!
カードローンの申し込みをすると、必ず審査が行われます。
これは、消費者金融だろうが銀行だろうが同じです。クレジットカードのキャッシング部分も同様です。もちろん審査に通る通らないは各貸金業者や銀行で変わってきますが、審査がない、といことはあり得ません。
しかし、ネットを中心によく「審査が甘い」「審査ナシ」などの謳い文句でアピールしている消費者金融があります。
ただ、その中の多くは闇金の可能性が高いのです。
審査が激甘だったり、審査ナシのようなカードローンに申し込みすることは、大変な危険を含んでいます。
【関連記事】
カードローンを即日利用したい!すぐ審査なしで借りられないの?
そもそもなぜ審査をするのか?審査をする理由と審査通過について
そもそもカードローンの申し込みで「なぜ審査をするのか」と言うことを知らないと、審査が甘かったり審査がないという違法業者の戦略にはまってしまいます。
カードローンで審査が行われる理由
もちろん、これは法律でも決まっています。正規の貸金業者が審査を行うのは、当然です。
そして審査をすれば、当然審査に通過する人と落ちる人がいます。もちろん、それぞれの貸金業者によって審査通過の判断基準が違うので、それぞれの貸金業者によって通過率(審査を受けた人対してどれだけ審査に通ったかを割合にしたもの)は違います。
審査の通過率を公表していない貸金業者もいるので難しいところですが、大手消費者金融では概ね40%台の通過率となっているようです。中小規模だとそれより若干下がるようです。公表されているところだと20%台ほどです。
銀行のカードローンでは審査通過率はほぼ公表されていないので、なんとも言えない部分はありますが、今は特に銀行の過剰融資が世間でも問題になっているので、消費者金融よりもかなり低いと思われます。
確かに正規の業者にも審査が甘いところはある!ただしごく少数派
審査があまりにも甘い場合、それは闇金だと伝えましたが、では、正規の貸金業者には審査の甘いところは全くないのか、と言われれば1つもないとは言い切れません。
ただ、「審査が甘い」と感じるのは、人それぞれです。例えば、一般的には消費者金融よりも銀行カードローンの方が審査が厳しいとよく言われるのですが、「消費者金融の審査で落ちて銀行の審査に通る」という方もいます。ケースバイケースで、人により審査が甘いと感じるカードローンは違うのです。
正規の業者の中でも、一般的に審査が甘いと言われる貸金業者としては、中小規模の消費者金融があります。
中小どころの消費者金融が顧客にするようなタイプ
- 他社借入があろうと、返済がきちんと行われている
- 過去に金融事故があったとしても、現在は延滞等を起こしていない
- 過去に金融事故があったとしても、現在は収入が安定し返済能力があると思われる
審査が必ずあるのは、既に説明したとおりです。その為、規模の大小はあれども正規の貸金業者でも、審査に通らない人はいるものです。
ただ、中小規模の消費者金融では、知名度から闇金に間違われる可能性もあります。
冷静な判断が大切!闇金に捕まらない為の見極め方法について
もちろん規模の大小はあれど、正規の貸金業者を利用するのならば、よほど問題にはならないでしょう。人によっては、確かに大手消費者金融よりも規模の小さな消費者金融の方が向いていたり、それを利用するのもありです。
ただその場合、やはり闇金と正規の業者の違いがわからないままだと、後で「間違えた」となりかねません。
そんなミスを犯さない為にも、闇金と正規の貸金業者の違いをしっかりと知っておく必要があるかもしれません。
闇金か正規の業者かの見分け方
- 貸金業者の登録番号を確認する
- 連絡先や住所があっているかを確認する
- 金利が違法になっていないかを確認する
- 正しい会社名かを確認する
(中には大手と似た名前の偽業者もある)
素人が、闇金か正しい業者かを調べる方法はあります。
検索することが可能!金融庁のホームページで確認するのが一番早い
今は、インターネットで様々な情報を調べることが可能になりました。それは、貸金業者についても同様です。
消費者金融は、都道府県知事か財務局長に貸金業者として登録することが義務付けられています。
その登録がきちんとなされているのかどうか、金融庁のホームページ内で「登録貸金業者情報検索サービス」で調べることができます。
そこでは、業者としての登録番号、日本貸金業協会の会員番号、登録日(更新日)、業者の電話番号から住所など、一通り載っています。
闇金の中には似たような名称を使っているところもあるので、その違いにも気付きやすいと思います。また、闇金の中には、架空の登録番号を表記して広告しているところもあるので、怪しいと感じたら、やはりここで調べることをオススメします。
貸金業者としての登録は3年ごとに更新されるのですが、これも登録番号を見ればわかるようになっています。
登録番号例:関東財務局長(10)第12345号 日本貸金業協会会員第000001号
都道府県をまたいで営業所がある場合は財務局長、1つの都道府県での営業の場合は、都道府県知事への登録となっています。
また、( )の中の数字は、3年ごとの更新回数を表しています。登録した年は(1)となり、その後3年ごとに更新、数字が(2)(3)と上がっていくことになります。数字が多ければ、それだけ長く営業をしている実績があることがわかります。
検索以外にもチェックポイントはある!金利や連絡先もよく見ること
検索は意外に面倒なものですが、確実に闇金を見つける方法の一つです。しかし、その前に、広告等の表記でわかることもあります。
その一つに連絡先が携帯かどうか、です。闇金だとまず連絡先が携帯番号になっています。通常、事務所をきちんと構える企業ならばそんなことはあり得ません。会社代表の電話番号や、顧客連絡用にフリーダイヤルなどが用意されています。
また、金利の表記も目安の1つです。
利息制限法では、金利の上限が15~20%と決まっています。(10万円未満:20%、10万円以上100万円未満:18%、100万円以上15%)
闇金の場合はこの金利を守らず、かなり高い金利で利息を請求します。しかも、それがわからないように金利表記していることは、まずありません。金額で利息請求したり、金利も通常年率表記となっているのを、年率だとわかりにくい表記になっていたりします。
いわゆる「トイチ」もそれです。トイチとは10日で1割を意味していますが、これを年率に計算しなおすと365%となります。例えば1万円をトイチにすると、1年後の利息は36,500円になります。(トータルで46,500円の返済)
そもそも最初にも説明しましたが、カードローンにおいて「無審査」はありえません。どんなに小さな消費者金融でも審査は必ずあります。審査がない、と言う場合は闇金を疑いましょう。
どう対処すればいい?もしすでに闇金と関わってしまったら…
それでも巧妙にお金が必要な人の心理をついて闇金も近づいてきます。特に急いでいる場合、慌てて冷静な判断が下せないこともあります。
今は、このような闇金もあります。
ソフト闇金 | 闇金よりも対応が柔らかい分、騙されやすいです。 が、金利等は違法には違いありません。 |
---|---|
押し借り | 押し売りならぬ押し貸しは、頼んでもいないのに口座に勝手にお金を振り込み、違法な金利で返済を迫ります。 |
紹介屋 | どこからも借りられない状況の人に、融資してくれる会社を紹介してくれるのですが、そこが実は闇金になっています。 |
整理屋 | 債務整理するための弁護士を紹介してくれるのですが、その手数料や整理費として高額を請求されます。 紹介弁護士は、架空の者だったり偽の弁護士がいます。 |
他にもいろいろな手口があります。
大変なのは返済ができなくなった時!深夜や勤務先への訪問は違法
闇金も最初は優しい印象で接してくるでしょう。しかし、問題はこの先です。違法金利で返済を迫られるのですから、返済できなくなるのは目に見えています。その後、返済できなくなった時は大変です。
よく漫画やドラマでもあるような訪問も、正規の業者ではその方法が規制されているのですが、闇金には関係ありません。時間も場所も関係なく、返済を迫ってきます。
このようなことは違法になるので、もし行われた時は、凛として対応しましょう。
- 深夜や早朝での訪問や電話(ファックスも)
- 勤務先に電話や訪問をすること
- 張り紙などで周りの人に借金を知らせてしまうこと
- 親や知人など、本人以外に借金の肩代わりを迫ること など
細かく言えば、他にもありますが、よくドラマなどで見る、このようなことは違法になります。あまりに悪質だと警察を呼ぶなど、違法な点を知っておくと対応もしやすいと思います。
1人で解決するのは難しい!困った時は専門家に相談する方がいい
そもそも違法な金利に対しては返済の義務はないのですが、それでも闇金に対応するのは、1人では難しい問題です。
困った時は1人で悩まず、早めに専門家の力を借りるのが一番です。
- 国民生活センター
- 法テラス
- 弁護士ドットコム(HP)
- 警察庁総合相談センター など
法テラスは、名前は知っていてもどういうものか知らない人もいるかもしれません。これは、法的なトラブルを解決するための相談窓口と考えればわかりやすいかもしれません。
もちろん、無料相談もできますし、費用の面でも相談できるので、まずは電話をして聞いてみるのが早いでしょう。
他にも自治体などでも無料相談をやっているので、そちらでもいいと思います。
全く0ではないがカードローンの激甘審査の言葉には注意を払うこと
どうしても審査が甘いと言われる消費者金融は、闇金の可能性が高いことは否めません。しかし、(本当に激甘かはともかく)また中小貸金業者でお金に困った人達の支えになっているところがあるのも確かです。
借りる側ができることは、それらを考慮して闇金と正規の貸金業者の見極められるよう知識を得て、自分で判断し上手にお金を借りられるようになるのが一番でしょう。
まずは、各消費者金融の広告文をはじめとする言葉に注意を払えるようにしたいものです。