カードローンの気になる返済方法。土日の引き落としってどうなるの?
カードローンは昨今、スマホや各社ATMの普及によりサービスも充実し、かなり利便性の高いものになりました。
この記事を読んでいる人でカードローンを使っている、あるいは検討しているという人も少なくないと思います。
借入れの方法や借入れ先の選び方については誰でも慎重になるものですが、今回はカードローン利用者の多くが選んでいる返済方法「銀行口座自動引き落とし」についての疑問点を解消したいと思います。
返済日が土日と重なった時、万が一引き落としできなかった時のことなど詳しく解説します。
カードローンの返済方法
まず、カードローンを利用した時の返済方法について説明します。
返済方法は主に3つあります。
- 銀行口座自動引き落とし
- ATMなどから入金
- インターネットバンキングから入金
返済方法の利用で多いのは、自動引き落としです。
毎月決まった日に引き落としされるので「今月返済を忘れた!」ということがありません。
ただ口座に返済分のお金が入っていないと意味がないので、そこだけは注意が必要です。
引き落としの日が土日祝日だった場合どうなるか?
気になるのが、返済日が休日と重なってしまった場合です。
給与の振込は休日と重なった場合、大抵は前倒しで休日に当たる前の営業日に振り込まれますが、カードローンの場合は逆で、休日をはさんだ翌営業日が返済日になることが多いのです。
これだけは気をつけて!借入れ先によって引き落としされる時間は異なります
繰り返しになりますが返済日が土日祝日に当たった時は、翌営業日が返済日になります。
例えば、10日が毎月の返済日でその月の10日が日曜日だったとすると、翌日の11日、月曜日が翌営業日になるので、11日に口座から返済額が引き落としされます。
10日が日曜日、11日の月曜日が祝日だった場合は、12日、火曜日が翌営業日に当たります。
休日が重なることにより返済日が繰り下がるのはお分かりいただけたと思いますが、気をつけて欲しいのは引き落としの時間です。
引き落としの時間は指定した金融機関によってまちまちで、夜中のところもあれば、決まった時間に引き落としをかけるというところもあります。
おおまかにすると以下のように分けられます。
- 返済日に日付が変わった時点から夜間にかけて
- 返済日の特定の時間
- 返済日に複数回引き落としがかかる
もし、土日をはさんで月曜日が返済日になった時に口座の残高が足りなくなりそうな時は、最低でも日曜日のうちに預け入れをしておけば問題はありません。
しかし、22時以降などあまり遅い時間になると利用時間外で預け入れができなくなってしまうことがあるので注意しましょう。
また、土日祝日だと預け入れでも、金融機関によっては108円~216円程度の手数料がかかることがあるので、可能であれば手数料のかからない平日の日中に預け入れをしておくことをお勧めします。
引き落としの時間と手数料が気になると言う人は、利用している金融機関で確認できますので一度問合せをしてみて下さい。
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万が一残高が足りなかった時の対応は?
口座残高が返済額に足りず引き落としされなかった、という時はまずは落ち着いて借入れ先に連絡しましょう。
返済日当日に気づいたなら、借入れ先に電話をすることでその後どのように対応すれば良いか確認することができます。
数日気付かなかった場合は、借入れ先から電話が来ます。そこですぐに返済すれば、信用情報に記録が残ることはないと思いますが、連絡を無視したり何日も放置していると信用情報に「返済がなかった」という記録がつきます。
また、返済が完了するまで追加で借入れができなかったり、カードを止められるなどのペナルティが発生する可能性があります。
クレジットやローン等の申し込みや契約に関する情報を指します。
本人を識別するための情報やクレジットの申込内容や契約内容、支払状況、残高などの取引事実が記録されています。
また、新たにクレジットやローンなどの利用を希望する際にクレジット会社やローン会社などが「信用力」を判断するための参考情報として確認しています。
返済の遅延や自己破産等も記録として残るので、そういった記録がつくと、今後の取引で不利になります。
詳しい対応の手順を紹介していきます。
返済当日に気付いた時は?
返済日当日に残高が足りないことに気づいたらまず借入れ先に連絡しましょう。
そこで指定口座に振り込みか、再度引き落としをかけてくれるのか、返済方法についてのアナウンスがあります。それに従って返済を済ませましょう。
返済日当日なので、まだ遅延損害金などは発生しません。
しかし注意して欲しいのは、口座振り込みの場合金融機関が営業している15時までの振り込みが当日の受け付け分になるということです。
15時を過ぎてしまうと、翌日の振込みとなってしまう為、翌日から遅延損害金が発生します。
気付いたのが15時を過ぎていた場合、口座振り込みはアウトですが、15時以前でしたら少しでも早く振込みをし、再度借入れ先に振込みをした旨の連絡を入れましょう。
インターネットのみでも簡単に完結してしまうカードローンですが、ここはやはり対人です。少しでも早い対応の方が信用を損なわずに済みます。
連絡が来て残高不足に気づいた時は?
連絡が来るのは、未返済のまま1~2日経過してからが多いと思います。
対応としては上記と同じ、返済方法の指示を受けそれに従う形です。
一つ違う点は「遅延損害金」が発生しているので、それも上乗せして返済するということです。
(借入れ先によっては、遅延損害金を元金の返済分から差し引くこともあります。この方法だと、返済額は通常と変わりませんが元金が減らない分利息の負担が大きくなります。)
遅延損害金の利率は借入れ先によって異なりますが、14%~20%が相場です。
消費者金融は20%のところが多く、銀行ですと19%~14%など消費者金融と比べると少し利率が下がります。
遅延損害金の計算式は以下の通りです。
例えば、25万円を3日間延滞し遅延損害金利率が20%だった場合、上記計算式に当てはめると遅延損害金は411円となります。1ヵ月ですと4,247円にもなります。
本来なら遅延しないことが一番ですが、万が一返済が遅れてしまった時は、コールセンターかインターネットの専用ページで遅延損害金も含めた金額を確認できますので、すぐに連絡をして延滞を長引かせないようにしましょう。
返済日は忘れずに!土日と重なった時は翌営業日の引き落としと覚えておきましょう
返済日が土日と重なった場合についてまとめました。
- 返済日が土日祝日と重なった時は、翌営業日に引き落としされる
- 引き落としの時間は銀行によって異なる為、最低でも翌営業日の前日の夕方頃までには口座残高を用意しておく
- 残高不足などにより万が一返済ができなかったという時は、コールセンターにすぐに連絡、対応を確認する
- 返済日から一日でも過ぎると遅延損害金が発生するので注意!
以上が要点となります。
返済日が土日と重なると、返済が先延ばしになったように感じ油断してお金を使ってしまう人もいるようですが、返済額と生活費を残した上で使うようにしましょう。
また、普段より収入が多くあり生活に余裕がある月は、繰り上げ返済も可能です。
この繰り上げ返済は全て元金の返済に充てられるため、その後発生する利息を減らすことができます。早く返済を終わらせ、支払う利息を減らす為には、この繰り上げ返済をうまく利用することが必要です。
いずれにしても大切なのは、最低限毎月滞りなく返済を行っていくことです。
そのためには、返済日や返済の仕組みを理解し、何度も言うようですが、口座自動引き落としであれば残高をきちんと確保しておくことです。