基本は最高金利でシミレーション!カードローンの金利の見方を知る
カードローンでお金を借りたいと思っても、初めての場合、どう申し込みしていいのかわからない人がほとんどでしょう。特にいくら借りられるのか、利息はいくら取られるのか、不安だと思います。
そんな状態でどこから借りるのがいいのか考えなくてはいけませんが、まず大切なのは審査に通るかどうかが重要です。とはいえ、借りられる金額を含めて申し込みしてみないとわからない、と言う部分があります。
金利もわからない部分ではありますが、広告等で表記されている分、自身で考えることはできますし、大切なことの一つです。金利についての見方を説明します。
初めて借りる場合は限度額は少なく金利は高いところからスタートする
カードローンを考えている時、初めての場合は何もわからない為、コマーシャルで表記されている金額と金利で借りられると勝手に思っている人がいます。
しかし実際には借りる前に審査があり、審査に通るかどうかを含めて借りられる金額も金利も審査に通るまではわかりません。
ただ、先に触れた通り、借りられる限度額や金利については広告で出ている為、ある程度の推測は可能なのですが、どう考えていいのかもわからないかもしれません。
どちらを見る?カードローンの金利表記には幅があるので要注意!
どこの銀行でも消費者金融でも、幅こそあれカードローンの限度額と金利はコマーシャルでも明示されています。
カードローン名 (金融機関・ブランド名含) |
金利 | 限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行 カードローン |
4.0~14.5% | 10万~800万円 |
三菱UFJ銀行 カードローン バンクイック |
1.8~14.6% | 10万~500万円 |
楽天銀行 スーパーローン (カードローン) |
1.9~14.5% | ~800万円 |
りそな銀行 プレミアムカードローン |
3.5~12.475% | ~800万円 |
東京スター銀行 スターカードローン |
1.8~14.6% | 10万~1,000万円 |
プロミス | 4.5~17.8% | 1万~500万円 |
(株)SMBCモビット | 3.0~18.0% | 1万~800万円 |
アコム | 3.0~18.0% | 1万~800万円 |
アイフル | 3.0~18.0% | ~800万円 |
レイクALSA | 4.5~18.0% | 1万~500万円 |
限度額とは審査のうえ決定するのですが、借りられる上限額になります。銀行と消費者金融としての違いはあるかもしれませんが、どこも似たようなものだと言う印象を受けるかもしれません。
ただ、最初にも触れたように初めての場合、この数字だけ見ると、「限度額の500万円借りられるだろう。」「金利は、3%かな。」と勝手に思い込んでしまう人もいます。
実際には初めての場合、これらの表記で言うと金利は高い数字の方になり、限度額は最小とまではいかなくとも大きな数字で借りることはできません。
ちなみに金利は、通常年率で表記されています。
限度額が少額ならば金利は高い!それはどこのカードローンも一緒
もう少し細かく金利説明しているカードローンで見てみるとわかると思います。
レイクALSAの場合
契約限度額 (極度額) |
金利 (年率) |
---|---|
1円~999,999円 | 15.0~18.0% |
100万円~200万円 | 12.0~15.0% |
200万円超~300万円 | 9.0~15.0% |
300万円超~400万円 | 7.0% |
400万円超~500万円 | 4.5% |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の場合
利用限度額 | 金利 (年率) |
---|---|
10万以上100万円以下 | 13.6~14.6% |
100万円超200万円以下 | 10.6~13.6% |
200万円超300万円以下 | 7.6~10.6% |
300万円超400万円以下 | 6.1~7.6% |
400万円超500万円以下 | 1.8~6.1% |
それぞれの金額ごとにまた幅はあるのですが、限度額が高いほど金利が低くなるのはわかると思います。
利息による利益とリスク回避を考慮して限度額と金利の関係がある
なぜ限度額が低ければ金利が高いのか、と言う点ですが、このような理由があります。
- 返済が滞るリスクを考慮
- 限度額が高い方が利息額も大きくなる
まず初めての場合は特に借りる人がどのような人物か、消費者金融や銀行、いわゆる金融機関は、その人なりがわかりません。その為、最悪返済を踏み倒される可能性も考えられます。そんな人はいないだろうと言う人もいますが、理由は兎も角、全くいないわけではないのです。
ちなみに限度額が低いと言っても、個々の審査によって変わります。希望額にもよりますが、一般的には最初は30万円程度が多いようです。(もちろん、この人は心配だと思われてしまえば、5万円や10万円程など、いろいろあります。)
逆に借りたお金を毎月滞りなく返済する人は、「優良顧客」として扱われるようになります。
そうなると、金融機関側はどんどんお金を借りて返済して欲しいので、限度額が上がる可能性が出てきます。限度額が上がり大きな額を借りて返済をすれば、その分利息は大きくなります。
そのような優良顧客は、返済が滞るリスクがないのでどこの金融機関でも欲しいものです。顧客にあたる借りる側も、なるべく利息は少ない方がありがたいものです。金利が低い金融機関があれば、顧客側も金利の低い方へと乗り換えてしまう可能性があります。
ですので、優良顧客の確保と利息の負担減というお互いのメリットを考えて、限度額と金利の設定がされています。
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法律でも上限金利は決まっている!それより上なら違法業者になる
ただ、リスクを考慮するにしてもあまりに金利が高いのも問題があります。
以前は、金利はもっと高く設定されていました。もちろんそれだけが理由ではないでしょうが、その為にそれこそ返済が滞ったり多重債務に陥る人が増え、社会問題にまで発展しました。
金利に関する法律は2つあるがそれより高ければ違法になる!
元々、法律によって金利の上限は決まっていたのですが、「出資法」(正式名称は「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」)と「利息制限法」の2つあります。
この2つの法律が明示する金利には差がありました。
利息制限法 | 出資法(旧) | 出資法(現在) | |
---|---|---|---|
上限金利 | 20%(10万円未満) 18%(10~100万円未満) 15%(100万円以上) |
29.2% | 20% |
※利息制限法では、元金の額によって金利が違ってきます。
※出資法は上限金利が1つのみです。(元金の金額は関係ありません。)
利息制限法は罰則がないため(出資法を違反すると罰則あり。)、昔は、出資法の29.2%までの金利でお金の貸し付けを行っていました。この利息制限法と出資法の間の金利をグレーゾーンと言って、今、過払い金問題としてよく取り上げられています。
今は出資法も改正され、利息制限法の一番高い金利の20%に合わせられています。その為、今、20%を超える金利があれば、それは違法になります。
金利表示がなければ闇金?不安な時は借りないのが一番間違いない!
20%の金利は違法ということなので、もし金利が20%を超えるような消費者金融があれば、それは違法業者になるのでそこからはお金を借りないようにしてください。
とは言っても、当然、闇金は明らかに違法とわかるような表記はしていません。ですので、金利表記がされておらず、説明でも返済を金額で示したりわかりにくくしている場合がほとんどです。その時は、そこからお金を借りないようにしてください。
また、闇金の場合は審査がない場合もあるので、「審査ナシ」を謳っているような業者からも借りないようにしましょう。
もし心配ならば、金融庁のホームページで正規の登録貸金業者の検索ができるようになっているので、調べてみるのが安心です。
何より一番なのは、不安な時はそこから借りないことです。闇金に捕まったら後が大変です。絶対に闇金に借りないようにしましょう。
どこで借りようと最初はそこでの最高金利で借入になると考えておく!
違法業者はともかく、正規の貸金業者も、また銀行も、どちらにしても初めて借りる場合は、そこに表記されている金利で高い方になると考えておいて間違いはないです。
その上で、返済がどのようになるのかを考えて、返済計画を立てる必要があります。
ただ、金利だけでは実際にどれぐらい利息で取られるのか、返済額はどのようになるのか、わからない人は多いでしょう。
今は、どこの消費者金融でも銀行でもホームページにシミレーションがあります。
シミレーションを上手に活用して計算してみると、返済がどのように行われるのかがわかります。
その際には、説明したように高い金利で計算するようにしてください。最終的な限度額も金利も正式な数字は審査をしてみないとわかりませんが、高めの金利で考えておけば、よほど後で困る事態に落ちることはないと思います。
利息を減らしたければ早めに返済をするのが一番負担が少なくなる!
ただ、誰もが利息は少なくすむ方がいいに決まっています。シミレーションで大方の返済額はわかっていても、可能ならばそれよりも負担を減らせるようにしたいものです。
どうしたら利息を減らせるのか。
- 一定期間金利0円などのサービスを活用する
- まとまったお金が手に入ったら都度返済する
銀行よりも消費者金融に多いのですが、一定期間、特に初めて申し込みしてから30日間という期間が多いのですが、返済が金利0円になるサービスを行っているところがあります。
また、まとまったお金が手に入った時に、毎月の返済とは別に返済をします。これを随時返済と言い、元金の方の返済となります。随時返済で少しでも早く返済を行えば返済期間が短くなり、総合的に利息が減ることになります。
ただし、随時返済を行っても毎月の返済は必ず行われます。また、無理して随時返済をしても後で生活が苦しくなったら意味がないので、生活がギリギリの時は、その点をよく考えて行いましょう。
金利を下げたければたくさん借りて返して優良顧客になるといい!
初めての場合は、審査のことを含め何もわからないので、後で失敗した、と言うこともあり得ます。お金の失敗は下手をすれば生活に大きく響くことになるので、なるべく失敗のないようにしたいものです。
その為にも、お金を借りる前に最低限のことだけでも知識として知っておく方が安心です。
審査のことなど他にもありますが、金利の見方を知っておけば利息の負担も少なく済ませることができます。
そして最終的には、借りて返しての実績を作って優良顧客になれば、限度額も増額され、金利が下がるようになります。