カードローンを即日で利用したい!審査のコツと技!

カードローン即日融資が停止!銀行キャッシング業界の自粛理由の解明

2018年の1月から銀行のカードローンの即日融資停止がはじまって、半年以上たちました。審査の厳格化が即日融資停止の理由ですが、銀行のカードローンは、金利も低く困ったときにすぐに借りられて便利だったのに…。とがっかりされている人も多いと思います。

しかし、銀行のカードローンの貸付実体は消費者の立場を考えたものではなかったようです。銀行の即日停止は消費者を守るための大事な措置の一つなのです。カードローンの即日停止の背景を見て、健全なカードローンとの付き合い方を考えて見ましょう。

銀行のカードローン即日融資停止のきっかけは日弁連の意見書

2018年1月から銀行のカードローンは、ほぼ一斉に即日融資停止となりました。

総量規制対象外だった銀行のカードローンですが、年収の1/3以上の貸付もほとんど行われなくなっています。配偶者に一定の収入があれば主婦でも借りることのできるカードローンもありましたが、それも取りやめになっています。

きっかけは、2016年10月に日弁連が銀行の過剰融資にかんする調査結果を書面にして、内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣(金融)、衆参両議員議長、全国銀行協会会長に提出したことです。内容は近年、多重債務者が増加傾向にあり、その原因は銀行が総量規制以上の貸付を消費者に行っていることが原因だと指摘するものでした。

意見書では、銀行の個人向けカードローンの残高が消費者金融以上の残高を記録していることも問題視しています。

消費者金融は銀行カードローンの保証業務を兼任していることも多く、消費者金融は本業の個人向貸付より銀行のカードローンの保証業務による残高のほうが高くなるというゆがんだ状況になっていました。

日弁連が銀行の個人向けカードローンに関するアンケート調査を行ったところ、

  • 銀行以外の金融業社から断られた後で、銀行から借入ができた
  • 収入証明所なしで50万円以上借りられた
  • 銀行からの借入(1件のみ)で年収の1/3を超える借入ができた

というケースが多数あったということです。


要は、やっていることは消費者金融となんら変わりはないのに、銀行だけが総量規制対象外で、無制限に近い状態で消費者に多額の貸付をしているのはおかしいのではないか、カードローンの現状に釘をさしたということです。

カードローン審査方法が大幅に変更!即日融資停止の背景とは

これを受けて、銀行はカードローンの融資額を総量規制範囲内にするとし、審査も厳格化しました。

今までの銀行は、クレジットカードを作ると同時にカードローンもセットになっていることが多く、銀行自体で審査することもほとんどなかったようです。

審査する際も保証会社となっている消費者金融に丸投げでした。万が一返済が滞っても、その分は保証会社が支払ってくれるので、銀行としてはまったく懐がいたまない「ボロい」商売だったのです。

保証会社に頼るだけでなく、銀行も独自で審査を行うことになりました。これまでの審査は

1.申込書・書類を銀行に提出
2.保証会社に書類を送付
3.保証会社審査・信用情報の照会
4.銀行に審査結果報告
5.貸付決定

でしたが、今後は保証会社とは別に銀行でも審査を行い、預金保険機構(DICJ)・警察と連携して審査をする流れになるようです。

慎重に審査するようになったことで、審査に2週間ほど時間がかかることが予想されます。

また、家族からの申請で新規貸し出しができないようにする「貸付自粛制度」の導入も検討するという流れになりそうです。

貸付自粛制度とはどんな制度なのか

「貸付自粛制度」は、本人かその親族が過剰な借入をくり返さないようにするために、あらかじめ信用情報機関に一定額以上の貸付を禁止するよう、自主的に申請する制度です。これを適用すると、一定額以上は、どんなに頑張っても借入ができません。

親族でも申請はできますが、対象者が7年以上不明であることが条件になっているなど、かなりハードルが高く、実質的に本人以外が申請するのは不可能に近い状態でした。しかし、この制度を親族でもできるように規制を改定すれば、自己破産の抑止力になる可能性があります。

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カードローンの審査厳格化は大手銀行の暴力団への貸付発覚も原因に!

銀行が自主的に審査するだけでなく、警察と情報を共有することになったのは、2013年に某大手銀行が暴力団に融資をしていたことが発覚したからです。

当時は取り締まる法律がなかったため、立件されることはありませんでしたが、件数を金融庁に過少報告するなど、隠蔽工作を行ったことが発覚し、金融庁から業務改善命令を受けた上、銀行の首脳陣が50名以上退任するという大きな不祥事となりました。

その後の調査で、ほかの大手銀行でも暴力団への融資があったことが発覚していますが、いずれも立件はされていません。

このことから、カードローンの審査の際には警察で履歴の照会をする流れになったようです。この照会に2週間ほどかかることもあり、銀行のカードローンは即日融資を実質的に停止せざるを得なくなったのです。

カードローンの即日融資は消費者金融の分野に?

銀行のカードローンで即日融資ができなくなると、急な借入は消費者金融ということになります。消費者金融は審査の時間が短いだけでなく、スマホ一つで申込みが完結できるなど便利ではありますが、銀行のカードローンに比べて金利が高くなる傾向があります。

総量規制対象で年収の1/3以上は借りることができませんが、切羽詰っていると高金利の違法業社に引っかかってしまうこともあるので、安易な借入には注意が必要です。

無用な借入は厳禁!即日融資停止の意味をよく考えよう

銀行のカードローンが即日停止になった理由は、自己破産で人生を台無しにする人を減らすためです。

とくに生活費をカードローンで補っている人は、少し出費を抑える工夫をすれば借りずに済むことも多いのに、計画性もなく借りるクセがついてしまっていることが多く、それが大きな債務に繋がってしまうというケースが少なくありません。

本来、銀行のカードローンは、低金利で借りられて、万が一滞納しても反社会勢力と接触することが極めて少ない安全な借入先です。

自分で計画性を持って借りなければ、どんなに規制が整備されても負債が増えてしまいます。

借入の際は、自分の身の丈にあった借入額をあらかじめ確認してから借りて、有効活用するようにしましょう!

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